どうぞこの本を手に取って、クラシックの世界の中へと踏み込んでみてください。先は急がなくてもいいのです。ゆるゆると散策するつもりで。飛ばし読みでも大丈夫です。そして、気になる作曲家、作品、演奏家がいたら、聴いてみてください。そして、「あなたの美」を見つけてください。クラシックは縦横の線だか表のようなものだと思ってください。縦線は作曲家や作品、横線は演奏家です。作曲家がいなければ、音楽は生まれません。しかし、演奏家がいなければ、現実の音として聞こえてきません。作曲家と演奏家の絡み合いにこそが、クラシックの楽しさであり、ややこしさであります。どちらに興味をひかれてもいいので、おもしろそうだと思ったら聴いてみる、ただそれだけを考えればいいのです。(「はじめに」より)はじめに第1章 クラシックとは、どんな音楽か?第2章 クラシック音楽の「聴き方」第3章 クラシック音楽の「種類」第4章 楽器の話第5章 クラシック音楽の作曲家たちーーその1 リュウリからシュトラウス一家まで第6章 クラシック音楽の作曲家たちーーその2 国民楽派から武満徹まで第7章 おすすめの演奏家たちおわりに