モーツァルト 2枚組
disc1
①交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」
②交響曲第36番ハ長調K.425「リンツ」
③交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」
disc2
④交響曲第38番ニ長調K.504「プラハ」
⑤交響曲第39番変ホ長調K.543
⑥交響曲第40番ト短調K.550
指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
録音:1970年(すべてステレオ録音)
カラヤン美学の徹底した演奏による、優美に磨かれた華麗なモーツァルト。スケールの大きな中にも美しさがちりばめられた、心地の良い響きに魅了される作品。カラヤンは後期の交響曲集を1970年代後半にドイツ・グラモフォンにも録音していますが、録音の性格の違いが大きく、ゴージャスでリッチなカラヤン・サウンドという点ではこのEMI盤に軍配があがるのではないかと思います。レガートを多用した流麗で分厚い響きがモーツァルトには不向きという意見もありますが、古楽器によるカロリー不足の演奏が幅を利かす時代においては、かえって新鮮で貴重だと思います。
1970年に録音された後期6大交響曲集は、近年、主流になりつつあるアプローチとは一線を画して、大編成のオーケストラを流麗に鳴らしていくスタイルが貫かれています。まさに、カラヤンの美学が結晶化した演奏であり、ゴールウェイ、コッホ、ライスターといった木管陣の名人技も大きな聴きどころです。上り坂の時期にあったカラヤンによる颯爽たる名演を収録。その語り口の巧さが、天性のものであることが実感できます。
現在は古楽器での演奏もしくは古楽器の奏法を一部取り入れた現代楽器によるによる演奏がスタンダードとなっており、この演奏のように大編成でゴージャスに鳴らす演奏は過去のものとはいえ、その価値がなくなったわけでもありません。大編成のオーケストラから奏でられる豊かな響きと流麗な音楽づくりは今でも十分魅力的です。これからも古楽器演奏と平行して聴きついでいくべきでしょう。流麗に磨き抜かれ、伝説の名プレーヤーを擁したベルリンフィルの力と、カラヤンの見事な指揮が融合した演奏が悪いはずがありません。
輸入盤、盤面傷無し 16
プラケース少しすれあり
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