武満 徹
①遠い呼び声の彼方へ!
②弦楽のためのレクィエム
チャイコフスキー
③交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
諏訪内晶子(ヴァイオリン)①
指揮:シャルル・デュトワ
NHK交響楽団
録音:2001年6月 東京
1926年に創立された名実共に日本を代表するオーケストラNHK交響楽団が創立75周年を記念して、音楽監督デュトワのタクトのもと、2001年デッカ・レーベルに録音を行いました。緻密なオーケストラのアンサンブルと多彩な音色、ドラマティックな音作りが際立つチャイコフスキーの交響曲第4番に、武満徹の作品から《遠い呼び声の彼方へ!》と《弦楽のためのレクィエム》が選ばれています。《遠い呼び声の彼方へ!》には諏訪内晶子が参加し、音符1音1音に凝縮されたイメージを研ぎ澄まされた音色で鮮やかに描き上げています。
デュトワ指揮、NHK交響楽団による、武満徹の作品とチャイコフスキーの交響曲第4番を収録。武満の「遠い呼び声の彼方へ!」にはヴァイオリニストの諏訪内晶子が加わった。緻密なサウンド作りと多彩で豊富な音色が引き出された一枚。
武満に関しては、日本のオケの優れた演奏の存在が不可欠で、その意味でこのCDは高く評価したい。実際にとても優れた演奏で武満の代表作を世界に伝える役割は大きいと思う。チャイコフスキーは、デュトワの考えやスタイルが良く反映されている。デュトワのチャイコフスキーは、感情移入はそこそこで、客観的な立場で音楽を見つめ、かつ自然な流れを重視している。洗練されているが、それが却って表情に物足りなさを感させてしまうかも。第1楽章の第1主題の出だしは素っ気なく、第2楽章の冒頭のオーボエのソロも無表情に聞こえるかも知れない。しかし、全体としてオーケストラの巧さが光り、サウンドに充実感があり、聞いていて満足感を味わえた。
『遠い呼び声の彼方へ! 』 は、武満徹が民主音楽協会の委嘱により1980年に作曲した、ヴァイオリンと管弦楽のための作品。第29回尾高賞を受賞。武満はダブリン市を流れるリフィー河が海に入る光景から「ヴァイオリンが調性の海に流れ込んで行く」音楽を構想した。
国内盤【廃盤】帯無し、盤面傷無し 14
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