ビゼー:カルメン(デラックス装丁限定盤)
ラトル&ベルリン・フィル、コジェナー、カウフマン
ラトル&ベルリン・フィルのオペラ録音は、ベートーヴェンの『フィデリオ』以来! 奇しくもラトルが芸術監督に就任して10年目の年に、この人気のオペラに挑戦。主役にラトル夫人のマグダレーナ・コジェナー、ドン・ホセには人気のテノール、ヨナス・カウフマンを配して、新しい『カルメン』像に挑戦しています。
ラトルが『カルメン』の楽譜を手にしたのはなんと3年前。初めてこの作品を演奏する楽団員も多く、オーケストラにとっても貴重な経験となった模様です。
「《モナ・リザ》と同じで、人は《モナ・リザ》を何度も眺めることができるように、『カルメン』も幾度となく耳を傾けることができます。必ず異なる一面がみえるでしょう。これこそ、このオペラの偉大な栄光の一つです。」とラトルは語り、主役のコジェナーは、「初めてカルメンを歌った歌手は、軽いソプラノの声でした。この歌劇は、オペラ=コミック座という小さな劇場に合わせて書き下ろされました。ですので、大きなオーケストラの中で、声を張り上げる必要はありません。今回初舞台となったこの作品で、夫でもあるサイモンが、私の考え方に賛同してくれていたことはとても幸運なことでした。彼はこの作品を室内楽として仕上げたかったのです。ささやき声のような、まるで、密輸入者のような。『カルメン』にまつわるものすべてが秘密なのです。」と語っています。
【収録情報】
・ビゼー:歌劇『カルメン』全曲
カルメン:マグダレーナ・コジェナー(メゾ・ソプラノ)
ドン・ホセ:ヨナス・カウフマン(テノール)
エスカミリオ:コスタス・スモリジナス(バリトン)
ミカエラ:ゲニア・キュマイアー(ソプラノ)
スニガ:クリスティアン・ヴァン・ホルン(バス・バリトン)
モラレス:アンドレ・シューエン(バス・バリトン)
フラスキータ:クリスティーナ・ランツハンマー(ソプラノ)
メルセデス:レイチェル・フランケル(メゾ・ソプラノ)
ほか
ベルリン国立歌劇場合唱団(合唱指揮:エーベルハルト・フリードリヒ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
サイモン・ラトル(指揮)
録音時期:2012年4月
録音場所:ベルリン、フィルハーモニー
録音方式:デジタル(演奏会形式上演のライヴ)