『宇宙人東京に現わる』(うちゅうじんとうきょうにあらわる)は、1956年1月29日に公開された、大映製作のSF特撮映画である。日本初の本格的カラー空想特撮映画。
英語表題は "Warning from Space"、もしくは"Mysterious Satellite"。
概要
友好的な宇宙人は1951年公開のアメリカ映画『地球の静止する日』、地球への天体衝突は同じく1951年公開のアメリカ映画『地球最後の日』で描かれており、『宇宙人東京に現わる』はこれら2作品の発想を合わせたような作品である。
ストーリーは、被爆国である「日本」の核兵器廃絶の理想と、未来の宇宙時代への夢が織り込まれている。特撮の担当は、のちに円谷プロのウルトラシリーズを手掛ける的場徹。登場するヒトデ形の宇宙人「パイラ人」のキャラクターデザインは芸術家・岡本太郎が担当している。
後年のウルトラシリーズによくある「姿形の全く違う宇宙人が地球人に変身して人類社会に潜伏する」という描写を、日本映画としては初めて見せた作品でもある。
ストーリー
世界中で謎の飛行物体が目撃され、国際会議や科学者はその正体を巡って盛んに議論をしていた。そんな折、日本各地にヒトデ形の宇宙人が出現した。彼ら「パイラ人」は、地球の原水爆開発に警告を発するために来訪した善良な種族であり、日本に現れたのも「世界唯一の核攻撃による被害国なら、話を聞き入れてもらえるだろう」と判断したからだった。しかし地球人はパイラ人の姿を見ると恐れて逃げてしまい、意思を伝えることができない。
製作藤井朝太
企画中代冨士男
原案中島源太郎
脚本小国英雄
監督島耕二
撮影渡辺公夫
音楽大森盛太郎
美術間野重雄
照明久保田行一
録音西井憲一
特殊技術的場徹
築地米三郎
田中捨一
色彩指導岡本太郎
苅田とよみ
青空ひかり
永井ミエ子
小村多恵子
ビン・ヤギサワ
No. 2 Pairan
川崎敬三
磯辺徹
平井岐代子
松田清子
山形勲
松田英輔
南部彰三
磯辺直太郎
見明凡太朗
小村芳雄
早川雄三
警部
河原侃二
高島博士
夏木章
パイラ人第三号
岡村文子