『アンダルシアの犬』の強烈なイメージでシュール・レアリズム映画、実験映画の歴史に足跡を残すルイス・ブニュエル。
そのブニュエルが60年代初頭に撮った2作品、辛辣な社会風刺で議論を巻き起こした『ビリディアナ』と『皆殺しの天使』のDVD2本と、2本同時上映時のパンフレット1冊のセットです。
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『ビリディアナ』
"Viridiana" ('61スペイン・メキシコ)
ブニュエルが20数年ぶりに祖国スペインでメガホンをとり、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した傑作。
と同時に、公開当時カトリック教会から大きな非難を浴びるなど物議をかもし、スペインやイタリアでは上映禁止となった問題作。
修道女を目指すも、たった1人の親族である叔父の死をきっかけに、貧しい人々を屋敷に住まわせて世話しようとするビリディアナの顛末。
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『皆殺しの天使』('62メキシコ)
"El ángel exterminador"
ルイス・ブニュエルが思考停止に陥っているブルジョワ階級を痛烈に皮肉った作品。夜会の後に何故か部屋から出られなくなってしまった人々の運命を風刺やブラックユーモアとともに描いた不条理劇映画。
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レンタル落ちDVDです。
市販のケースに入れ替えておりますが、スレや背表紙の色褪せ、管理シール痕、ディスク面の細かいキズなど、使用感はあります。再生確認済み。
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希少なパンフレットお付けします。
こちらは『ビリディアナ』と『皆殺しの天使』の2本立てを1冊にしたパンフレットです。ルイス・ブニュエルの詳細なフィルモグラフィーや解説、シナリオ書き起こしなど。古いものなので折れやスレなど経年劣化によるダメージはあります。古書の類とご理解ください。