『はじめの一歩』(はじめのいっぽ)は、ボクシングを題材とした森川ジョージによる日本の漫画作品。1989年から『週刊少年マガジン』(講談社)で連載中。各話数の通し番号の表記はそれぞれ「Round.○○」。
母子家庭のいじめられっ子であり、釣り船屋を親子で支えている主人公・幕之内一歩が、プロボクサー鷹村守との出会いをきっかけに鴨川ボクシングジムに入門。「強いとは何か?」という問いの答えを求め、プロボクサーとして、また人間としても成長していく過程を、周囲との交流やライバル達との戦いを通じて描いてゆく。主人公のみならず脇役である仲間やライバル達の戦いも詳細に描いている点が特徴的であり、作者は「登場人物全員が主人公です」とコメントしている。また、ボクサーとそれ以外の人間の軋轢も含まれており、貧困や人種差別、いじめや環境問題などの社会問題も描いている。
登場人物の多くにボクシングの歴史を彩った実在選手の姿が投影されている。作者自身も実際にボクシングジムのオーナーで著名なプロボクサー達と親交があり、『週刊少年マガジン』誌上でも若手を応援するコメントなどを載せている。
2019年8月時点で累計発行部数は9600万部を突破している[2]。1991年(平成3年)度、第15回講談社漫画賞少年部門受賞。
幕之内一歩(まくのうち いっぽ)
声 - 喜安浩平、國立幸(幼少期) / 三木眞一郎(ドラマCD版)
演 - 後藤恭路(舞台)
本作の主人公。元日本フェザー級チャンピオン、WBCフェザー級世界7位。
宮田一郎(みやた いちろう)
声 - 関智一 、田野恵(幼少期) / 檜山修之(ドラマCD版)、くまいもとこ(ドラマCD版・幼少期)
演 - 滝澤諒(舞台)
元鴨川ジム練習生。
鷹村守(たかむら まもる)
声 - 小山力也 / 梁田清之(ドラマCD版)
演 - 滝川広大(舞台)
現WBC世界スーパーミドル級チャンピオン、元WBC・WBA統一世界ミドル級チャンピオン、元WBC世界ジュニアミドル級チャンピオン。誰もが認める才能と体格を持ち、前人未到の6階級制覇を目指している。
鴨川源二(かもがわ げんじ)
声 - 内海賢二(第1期 - New Challenger)、飯塚昭三(Rising)、宮野真守(戦後編) / 辻村真人(ドラマCD版)
演 - 高木渉(舞台)
鴨川ジム会長。