ポリーニ(p)ベーム&wpo／ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第4番＆第5番《皇帝》

ベートーヴェン： ①ピアノ協奏曲第4番ト長調op.58 ②ピアノ協奏曲第5番変ホ長調op.73『皇帝』 マウリツィオ・ポリーニ（ピアノ） ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 指揮：カール・ベーム 録音：1976年6月①、1978年5月② 録音場所：ウィーン、ムジークフェラインザール 録音方式：ステレオ（セッション） 若き日のポリーニと晩年のベーム。研ぎ澄まされたピアニズムで作品の真価を問う前者と、楽譜に忠実でありながら全体に適度なバランスを保ち安定した演奏を聴かせる後者。この決して同質とは言えない二人の音楽性の出会いと、個性の違いが興味深い成果をあげた好例といえます。 若き≪皇帝≫の金字塔。ルービンシュタイン＆バレンボイム盤と共に、不滅の名盤と呼びたい。ポリーニの感情移入を抑えた冷静ダイナミックな演奏がとても魅力的。またベームの指揮はこれ以上不可能な密度で、凄まじい内面的な情熱と熱気がギュっと凝固されていて≪皇帝≫の冒頭から圧倒される重量級の演奏です。たとえ静かな第二楽章でも精神面での奥の深さは感動的。第三楽章の内面的に炸裂する激情感には泣けてくる。コレ聴いてしまうと他の演奏家では物足りなくなってしまいます。 盟友アバドと再録音したライヴ録音盤が悪いというわけではありませんが、晩年のべーム／ウィーン・フィルとのこの盤があまりにもすばらしいのです。ビアノ協奏曲第4番は、ポリーニ34歳時の録音。第一楽章後半のベートーヴェン自身による50小節バージョンのカデンツァは、他者の追随を許さない粒立ちのはっきりとした美しさ。これぞ若きポリーニの土壇場です。華々しいこの曲の随所に聴かれるフレーズに思わずため息が出てしまいます。一方、第5番はポリーニ36歳時の録音。この”皇帝”は今まで多くの名ピアニスト・指揮者逹により演奏されてきており、その録音数も膨大ですが、そんな中でも別格の演奏ではないでしょうか。 国内盤、帯無し、盤面傷無し 11 プラケース少しすれあり ＊まとめ買い値引き致します(要事前コメント) 2枚購入→150円引き、3枚購入→300円引き 4枚購入→450円引き、10点以上は全品150円引き （単品購入での値引きはご容赦ください）