リスト 2枚組
ハンガリー狂詩曲
disc 1
第1番ホ長調
第2番嬰ハ短調
第3番変ロ長調
第4番変ホ長調
第5番ホ短調『悲劇的英雄詩』
第6番変二長調
第7番二短調
第8番嬰へ短調『カプリチオ』
第9番変ホ長調『ペストの謝肉祭』
disc 2
第10番ホ長調『前奏曲』
第11番イ短調
第12番嬰ハ短調
第13番イ短調
第14番へ短調
第15番イ短調『ラコッツィ行進曲』
第16番イ長調(シフラ編)
第19番二短調(シフラ編)
ジョルジュ・シフラ(ピアノ)
録音:1972-75年ステレオ(セッション)
リストの19曲あるハンガリー狂詩曲は、いずれも超絶的な技巧を要するのみならず、ハンガリーの民族音楽の形式を見事に踏襲しているなど、いずれも魅力に富んだ名作揃い。しかし、これら19曲をすべておさめた全集の録音は多くない。それだけに、稀代のリスト弾きと称されたシフラによるハンガリー狂詩曲集の録音(残念ながら第17番及び第18番を欠いているが、後述のように演奏水準の高さからして文句は言えまい。)は、ステレオ録音であるということも相まって、ハンガリー狂詩曲集の演奏史上最高の超名演の地位を今でも譲っていない。リストやその弟子であるドップラーとともに、19曲から6曲を選んで編曲した管弦楽編曲版も有名で、シフラによる豪演を聴いていると、これら有名な管弦楽編曲版にも勝るとも劣らぬような圧倒的な迫力を兼ね備えているとも言える。兎に角、シフラの超絶的な技量に唖然とさせられる。叩きつけるような力強い打鍵や、夢見るような美しい抒情、堂々たる楽曲の進行など、幅広い表現力を駆使して、リストのピアノ曲の魅力が盛り込まれた難曲であるハンガリー狂詩曲の各曲を完璧に表現し尽くしている。各楽曲毎の描き分けも見事であり、シフラが、圧倒的な技量だけでなく、表現力の幅の広さ、スケールの大きさにおいても、圧倒的な存在であったことがわかる。ハンガリー狂詩曲集を、これだけ完璧に弾きこなした名盤を残せば、リストの再来との評価もあながち言いすぎではない。音質については、シフラの演奏盤にしては珍しいステレオ録音であることから十分に満足できます。
国内盤、帯無し、プラケースすれあり
盤面disc2にわずかなすれありますが再生問題無し
*まとめ買い値引き致します(要事前コメント)
追加1点に付き各150円引き