バッハ 2枚組
CD1
・パルティータ第1番変ロ長調 BWV825
・パルティータ第2番ハ短調 BWV826
・パルティータ第3番イ短調 BWV827
CD2
・パルティータ第4番ニ長調 BWV828
・パルティータ第5番ト長調 BWV829
・パルティータ第6番ホ短調 BWV830
ヴラディーミル・アシュケナージ(ピアノ)
録音:2009年2月、8月、12月
2005年録音の『平均律クラヴィーア曲集』から5年を経て、アシュケナージが遂にパルティータ全曲を録音しました。昨今指揮活動の比重が多いアシュケナージ。録音面でも指揮者としてのものが数多くリリースされていますが、ピアニストとしての人気はやはり不動のものがあり、バッハ録音第1弾となった前作『平均律』でも非常に高い評価を得ています。今回のパルティータ集には、多種多様な音楽活動の後に築き上げられた円熟の音楽性が息づいています。
70歳前後までバッハを弾かなかっただけあって、ポリフォニックな音楽を「構築」するタイプでは、確かにない。例えばグールドのように対位法の効果を突き詰めるストイックな姿勢でもない。ごく乱暴に極言してしまえば「音色」という曖昧な感覚的なもので勝負する。ごくシンプルに「きれいでしょ?」と言われて「はい、きれいです」と言うしかない(苦笑)。それでも非難したい人はすればいいが、それは逆説的にバッハの多様性を否定することであり、とても虚しいだけです。
アシュケナージの音色に魅了されてベートーベンのピアノソナタ全集、モーツァルトやラフマニノフのピアノ協奏曲全集を中心に多様なものを聴きあさって来た。バッハは、グールドに尽きると思っていたのだが、ここに来て改めて聴いてみた。おっしゃる通り、「きれいです」の一言。見事である。アシュケナージの素晴らしさを痛感した次第である。今、バッハの作曲年代順にグールド、アシュケナージ、リヒテルと順に聴いている。バッハがこんなにも美しいものだったのか、と実感しながら至福の時間に浸っている。多様で豊かなバッハの音楽的宇宙のかなたに、我々をしばし連れ去ってくれる。
輸入盤【廃盤】盤面傷無し 31
開封済みですが新品に近い美品です
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