安岡 章太郎
小説家。1920年5月高知市生まれ。北満に応召されるも結核により除隊。第二次世界大戦後、病臥の中で小説を書き、芥川賞候補となった『ガラスの靴』で登場。劣等生を以て自認し、個人や市民の内面を掘り下げた私小説的作品で、「第三の新人」の一人と目された。米国留学後はエッセイでも活躍。日本芸術院会員。文化功労者。
受賞歴: 芥川龍之介賞、 文化功労者
水の神様
安岡章太郎著
講談社 1980年10月初版発行
四六判 定価1,500円 325P
64篇の随筆が収められている、例えば「喋ることと書くこと」、小林秀雄の講演をめぐる作品。「喋って済むことは喋って済ます、がどうしても現れてこない思想があって、これが文章という特殊な組み合わせを要求する」。だが、伝えるために必要なものは、小林の思想が生きたその人の言葉によって語られるからなんでしょう。
田村義也の装丁も素晴らしい。
街道の温もり
安岡章太郎著
講談社 1984年2月初版発行
四六判 定価1,800円 309P
日本人とは何か、人間とは何か、私とは何か。「個」であることにこだわり続け、透徹した視線で戦前戦後を生きた作家の文章を新たに厳選する、珠玉の歴史エッセイ集。
発行から40年ほど経過していますが、きれいに保たれていると思います、写真をご覧ください。
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