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★【古本】「血」の思想──江戸時代の生死観 西田知己 著(K_0981)

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はじめに(冒頭抜粋)  表題にある通り、本書の主題は「「血」の思想」という極力簡素なものである。もう少し肉づけして正確に表現すると、「「血」という言葉に託された思想性」となる。「血」に関する言葉表現の幅について地域ごと・時代ごとに比較検討し、最終的には江戸時代における「血」認識と、それを支えた思想的な背景まで探ることを念頭に置き、6章にまとめてみた。  多量の出血が命取りになることは、地域や時代の違いをこえて経験的に理解されているから、血に生命を左右する何かを認めることは、有史以来、人類に共通する見方だったといえる。ただし、そこから生まれる「血」認識は一様ではなく、大きく見て二つの方向があった。生命を感得する認識と死を感得する認識の二方向あり、双方は正反対でありながら、なおかつ表裏一体の関係にあった。実際には、二者が複雑に交錯しながら併存している場合も多々あった。すると「血」からどちらを連想するか、あるいはどちらの比重を大きく受けとめるかという選択には、選ぶ側の死生観が多少なりとも投影されていると考えられる。つまり「血」認識の問題は、人間の生死観について考察する際に、最短距離で踏み込める題材のひとつと考えられるのである。 1995年5月5日 西田知己 目次 はじめに 図版一覧 凡例 第1章 室町時代の「血」  第一節 世界史上の「血」  第二節 室町時代語辞書 第二章 判官物の「血」  第一節 中世の判官物  第二節 近世の判官物 第三章 江戸時代の「血」 第四章 仏教思想史上の「血」  第一節 古代〜中世の仏教  第二節 中世真宗の「血脈」  第三節 近世真宗の「血脈」 第五章 神道思想史上の「血」  第一節 室町〜江戸初期の神道  第二節 垂加神道の「血脈」  第三節 復古神道と「血統」 第六章 キリスト教思想史上の「血」 注 おわりに 別表 索引 ■形態:横13.5×縦19.5×厚2㎝ 厚表紙 カバー無し ■頁数:252頁 ■著者:西田知己 ■発行者:渡辺暉夫 ■発行所:研成社 ■発行日:1995年9月1日第1刷発行 ■定価:- ■状態:厚表紙/角スレ・汚れ 三方/シミ・汚れ 中頁/良 ■発送:ヤマトネコポスにて発送  #NEZU神道 #NEZUキリスト教 #NEZU仏教
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