☆2冊セット
著者:三島由紀夫(ミシマ・ユキオ)
◼︎内容紹介◼︎
〈奔馬―豊饒の海・第二巻―〉
刀を腹へ突き立てたその時、右翼青年が見たものとは。
親友・松枝清顕を看取った本多繁邦の前に、清顕と同じく脇腹に三つの黒子をもつ青年・飯沼勲が現れる。腐敗した政財界と疲弊した社会を変えんと志す勲は、右翼塾を主宰する父や塾生、恋人や財界重鎮らに翻弄され孤独を深めていく。本多の見守るなか、純粋さを求める青年は、たった一人の叛乱へひた走るのだった――。愛と裏切りが渦巻く『豊饒の海』第二巻。
〈暁の寺―豊饒の海・第三巻―〉
世界は、一瞬一瞬ごとの「滝」――おそるべき認識が物語を貫く。
自分は日本人の生れ変りです――。タイの姫君は本多繁邦にそう訴え、松枝清顕と飯沼勲に関する質問にも正確に答えた。続くベナレスの旅で本多は輪廻の実相を目撃し、白い聖牛の厳かな顔に慄然とする。脳裏に甦るのは清顕の「あの言葉」。戦後、姫と再会した本多はその肌に転生の印を見究めんとするのだが……。認識と神秘の相克が招く圧巻の結末。『豊饒の海』第三巻。
◼︎ 三島由紀夫(ミシマ・ユキオ)
(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威(きみたけ)。1947(昭和22)年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。
☆こちらは古本です。商品の状態を必ず写真でご確認頂きご納得頂いた方のみご購入下さい。経年劣化ございます。ご容赦ください。