図書館除籍本です カバーも帯もありません
中は綺麗(書き込みない)です
執筆から60年経過していますが、読むなら今です。
- タイトル: THE END OF ALLIANCE 同盟の終り
- 著者: R. スチール
- 翻訳者: 平泉 渉
- 内容: ヨーロッパの将来とアメリカ
- 出版年: 昭和40年 1965年
ご覧いただきありがとうございます。
トランプ大統領就任を控え、還暦を迎えるような古い本ですが、読んでみました。
著者は外交官として勤務し、執筆時はアメリカの上院外交委員会勤務。
アメリカの視点から、ソ連 ヨーロッパの思惑などを踏まえて世界(日本は眼中にない?)の将来を見ています。
戦後 無力化した西欧をソ連から守るために設立したNATO 。アメリカが本当に守ってくれるのか心配で、アメリカの兵隊の駐留を求めた西欧。アメリカを頼るだけではなく自分たちも努力しているようだとアメリカ議会を説得するために、ヨーロッパもなけなしの金と資源で軍を再建(もっともその金はやっぱりアメリカが出すんだけど)
執筆は戦後15年経過時。
復興してくるとアメリカの思惑とは別に行動したがる(例えば共産圏と貿易)各国。そんな国を防衛するために軍と人を出すアメリカの不満。
なんだかトランプが思ってるようなことが、60年前から議論されていたんですね。
時間の経過で、以前の体制が古くなり、以前の体制を正当化した前提も崩れ、かといって米ソだけで物事を決められる状況ではなくなっており…
ドイツの統合って、ソ連の消滅という奇跡でも起こらない限りは不可能な夢だということがよくわかる当時の記述で、しかし現実には統合したんだよな、あの時はロシアとヨーロッパは「一つの家」呼ばれたりしたんだよな、千載一遇のチャンスだったなあなどと感慨
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