アタウルフォ・アルヘンタ/ベートーヴェン:『英雄』
スペインの伝説的な指揮者アタウルフォ・アルヘンタの「早過ぎる晩年」の録音です。彼は13歳で王立マドリッド高等音楽学校に入学、1930年にピアノ科で首席を獲得したため、その後の徴兵を免れ、ベルギーやドイツで研鑚を積むことができました。内戦が終了した後はスペインに戻り、1945年からはスペイン国立管弦楽団の首席指揮者として活躍、1947年には終身音楽監督に就任しています。彼はDECCAと組んで、数多くの録音を残していて、そのレパートリーの大半はスペインやロシアなど国民楽派の作品でしたが、この珍しいマドリッドでのベートーヴェンは、とにかくエキサイティングであり、彼が意気揚々と演奏しているのがおわかりいただけることでしょう。同じ年の『売られた花嫁』序曲は、いつもの流麗な音楽です。
ボーナス・トラックとして彼が殊の外得意としていた、サルスエラの名曲から5曲が収録されています。(ICA CLASSICS)
【収録情報】
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 Op.55『英雄』
スペイン国立管弦楽団
録音時期:1957年5月24日
録音場所:マドリード、パラシコ・デ・ラ・ムジカ
録音方式:モノラル(ライヴ)
・スメタナ:歌劇『売られた花嫁』序曲
スイス・ロマンド管弦楽団
録音時期:1957年8月29日
録音場所:ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホール
録音方式:モノラル(ライヴ)
(ボーナス・トラック)
・チャピ:ムジカ・クラシカ~前奏曲
・チャピ:『グラナダの裁判所』よりセレナータ(ファンタジア・モリスカ)
・チャピ:『擲弾兵の太鼓』より前奏曲
・ヒメネス:『ルイ・アロンソの踊り』より間奏曲
・ヒメネス:『ルイ・アロンソの結婚』より間奏曲
グラン・オルケスタ・シンフォニカ
録音時期:1955-1957年
録音場所:マドリード
録音方式:モノラル
アタウルフォ・アルヘンタ(指揮)
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