甲斐バンド『DIRTY WORK』2枚組DVD

1974年のデビューから50周年を迎えた甲斐バンド。 1986年に解散を発表し、5日間のファイナル武道館公演『PARTY』を行なった後の翌々日に行われた横浜・黒澤フィルムスタジオにて行われた1500人限定の『シークレット・ギグ』と言われる公演を、ディスク1に収録。 当日は22曲演奏された内、全16曲のフル演奏が1986年以来22年間封印を解いて、2008年に本作で発表されました。 メンバーのくつろいだ表情ではありますが、演奏は非常に素晴らしく、なんと言っても、エレキギターを携えた中島みゆきとデュエットで歌われる『港からやってきた女』はハイライトです。 他にもここでしか観られない柳ジョージ＆レイニーウッドの『青い瞳のステラ、1962年　夏』、ニール・ヤングの『HELPLESS』も聴くことが出来ます。 そして、昔からのファンには、初期の名曲『悪いうわさ』をメンバーの4人だけで(田中一郎がベース)演奏するシーンにはグッとくるものがあります。 また、このディスク1には、1981年の暴動が起きた伝説の花園ラグビー場でのライヴ映像3曲、1982年の武道館ライヴから2曲が収録されており、若き甲斐バンドの熱い演奏が楽しめます。 以上、ディスク1は、全21曲120分。 続いて、ディスク2は、2007年突然の一晩限りの品川ステラボールでのライヴ18曲107分が収録されています。 2004年リードギターの大森信和の死去後、初めてのライヴではありますが、甲斐バンドのクラシックナンバーばかり、1982年のアルバム『虜‐TORIKO‐』までの選曲で、全曲気合いの入った熱演です。 以上2枚組全39曲3時間47分のライヴ映像が時代を超えてデジタルリマスター音源で鮮やかに蘇ります。 2008年EMIミュージックジャパンより発売。 全24ページのカラー写真集付き。