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月神
福岡藩の出身者で薩長同盟の実質的な立役者月形洗蔵、その従兄弟で北海道開拓を任せられた月形潔。2人の報われないパイオニアの半生。
[月の章]月形洗蔵は福岡藩の尊皇攘夷派の急先鋒で、薩長同盟をおぜん立てししたりと活躍をしますが、藩主に煙たがられ維新の直前に刑死します。月形は生前「われら月形の一族は、月光となって行く道を照らさねばならぬ」と言っており、志半ばで終えた残念な一生です。
「神の章」新政府になり、政府は北海道に刑務所を設立することを決めました。洗蔵を尊敬し目標にしていた従弟・月形潔は政府の命令で北海道で監獄建設の任に当たります。潔の「刑務所は家で言えば必要ではあるが不浄な便所であり、ここがきれいで清潔だとその家は栄えているしるしとなる」という信念やよし。しかしそこには想像を超える厳しい自然、相次ぐ脱獄者と潔の理想はなかなか上手く行きません。時代を照らす月の光たらんとするも、過酷な環境下で囚人たちに対し厳罰で臨まなければならない現実との相克に悩みます。
神剣
尊皇攘夷派の急進的な活動を行い「人斬り彦斎」として恐れられた河上彦斎の生涯を描いた歴史小説。人斬り、つまり暗殺者なのですが、女性的なイケメンです。しかも茶や和歌も嗜む風流な一面を持っている粋人の一面も併せ持っており、暗殺者という後ろ具体イメージとは一味違っているのです。実は「るろうに剣心」の緋村剣心のモデル。
若くから神道に傾倒し、尊皇攘夷思想の熱烈な信奉者で、外国との通商を強行した幕府に対する怒りで倒幕に参戦します。御用学者佐久間象山を暗殺し、長州征伐で苦境に立つ長州に加担し参戦。新式のミニエー銃の威力に驚かされるのですが、あくまで刀での戦闘に固執します。
維新を成し遂げたのですが、薩長の支配する新政府は彦斎が理想とする攘夷を良しとせず、幕府同様の開国路線を取ります。あくまでも神国日本を海外の手から守りたい彦斎は、新政府の首魁木戸孝允・大久保利通を暗殺しようと企てますが‥‥
ある意味幕末の陰の立役者というか、汚れ役を負って良しとする潔い姿が本書では描かれています。