最も有名な1952年、ウィーン・フィルとの「英雄」が登場!
【制作者より】
この1952年のHMV(EMI)の「英雄」はフルトヴェングラーのスタジオ録音の中でも最も有名なものです。この復刻CDを制作するにあたって、約3年の間に初出LP(ALP 1060)を5枚用意しましたが、思うような結果が得られませんでした。しかし、昨年の秋に6枚目にしてようやく望みうる最上の保存状態のALP盤を入手し、これを使用してリマスタリングを行いました。
余白には「レオノーレ」序曲第3番を収録しましたが、ノイズの少なさと溝に余裕のあるカッティングという点を考慮して初出盤の「フィデリオ」全曲(ALP 1130~2)からではなく、最初に「レオノーレ」序曲第3番のみが単独に発売された盤(XLP30090)を使用しました。
なお、「英雄」は2003年にCDR(Serenade SEDR-2025)として発売した実績がありますが、今回のGS-2021はそのCDRの原盤を流用したものではなく、全くの新リマスタリングとなります。
【解説書の内容】
1942年3月28日、フルトヴェングラーはウィーン・フィルの創立100周年を記念し、ムジークフェラインザールで記念の講演を行いました。その時の話は小冊子にまとめられましたが、この全文の邦訳を掲載します。この小冊子は当時関係者のみに200部しか配布されなかったもので、知られざる逸話も多く含まれた非常に貴重な文献です。
(平林 直哉)