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改定新版 標音仏和辞典
1967年10月10日12版発行
編者 山本直文
白水社
状態は経年なりの焼け等あります!
気にされる方はお控え下さい。
3cm以内の場合は防水袋に封入して
包装紙で厳重に梱包、
ゆうゆうメルカリ便にて発送致します。
#フランス語 #仏和辞典 #山本直文 #白水社
#レトロ
〜エピソード〜
白水社が出したもっともコンパクトな
仏和辞典が、カタカナと発音記号を
併記した『標音仏和辞典』である。
著者の山本直文(1890-1982)は
改訂新版の序文で誕生の経緯を語っている。
「この辞典は元来初代白水社長福岡易之助氏の
請求によって出来たものであった。
最初は、単語も熟語成句なども極力制限し要を
とって不急を省き、而もそのため実用上の
価値には影響することがないもの、
そして発音は初学者のためを主として
片仮名のみをつけるということが
福岡氏の所望であった。」
「それがために編著者は多くの時間と
苦心とを払ったが、単語の割愛に、
訳語の取捨に非常の時間を要し、
割愛の量が多ければ多いほど却って
実用にはならないと言う不安も加わり、
その上、標音法は、日本の片仮名どころか
簡略にした国際記号と称する標音法で
決して正しい発音は示すのが困難であるがため、
福岡氏の求める壱円売りの普及版は
到底実用的ではないと言う結論に達し、
福岡氏の意図する所には反したが、
妥協して昭和六年六月この標音仏和辞典の
第一版が公刊されたのであった」。
定価は予定の倍の2円となったが、
初版 20,000部を刊行翌年に売り切り、
創業社長の死後事業不振に陥っていた
白水社を起死回生させたという。