ＬＰレコード／スカルラッティ=クラヴサンのためのソナタ集／RE-1509-MU

スカルラッティ=クラヴサンのためのソナタ集 1.ホ長調/2. ト短調/3.イ長調/4.へ短調/5.ハ長調 1. ニ短調《ガヴォット》/2.イ長調/3.ホ長調/4.ト短調《フーガ》/5.ニ長調 ルッジェロ・ジェルリン=クラヴサン パルナス100シリーズ ●ドメニコ・スカルラッティの生涯と作風 近代鍵盤楽器奏法の開拓者として音楽史上に大きな足跡を残したドメニコ・スカルラッティは、奇しくもバッハ、ヘンデルと同じ1685年の10月26日にナポリで生まれた。父親は、ここにあらためていうまでもなく、ナポリ派オペラの総帥アレッサンドロ・スカルラッティ。親子で音楽史の変遷に重要な貢献をした音楽家というのは、スカルラッティ父子の他には、バッハ父子ぐらいしかあるまい。 ドメニコが初期にどのような音楽教育をうけたかは明らかではないが、おそらく父親から最初の手ほどきをうけたことはたしかでおろう。非常に早くから天才的な才能を示し、1701年、16才の時にはアレッサンドロが楽長として奉職していた宮廷礼拝堂のオルガニストとなり、1703年にはナポリで最初のオペラ作品を発表した。 1705年、「かわいい子には旅をさせよ」という諺のとおり、アレッサンドロはドメニコをフィレンツェ、ヴェネチアへ修学の旅に出した。こうしてヴェネチアに辿りついたドメニコはフランチェスコ・ガスパリーニ(1668~1727)に師事した。また一説によるとベルナルド・パスツィーニ(1637~1710)にも学んだとされているが、作品のスタイルからみて、スカルラッティのまったく新しい自由な書法はパスクィー二の対位法的手法とは あまりにも違いが大きすぎるので、この説は信じがたい。 楽しんで聴いていただける商品です。ジャケット及びレーベルに歴史を感じさせるそれなりの痛みはあります。