モーツァルト
①ピアノ協奏曲第22番 変ホ長調 K.482
②ピアノ協奏曲第23番 イ長調 K.488
内田光子(ピアノ)
指揮:ジェフリー・テイト
イギリス室内管弦楽団
録音:1986年7月 ロンドン
モーツァルト演奏に定評のある内田のピアノ協奏曲シリーズ第2弾。第22番では内田のカデンツァ使用。前作同様息の合ったアンサンブルで、緊張感の中にもよく歌う内田のピアノが輝やかしい。オケの緻密に練られた響き、洗練されて粒だちの良いピアノの美しさはいつもの通り。第23番の第二楽章は、映画などでもいろいろと使われているベストワンを狙う美しい曲です。薬師丸ひろ子さんが歌う「花のささやき」はこの楽章をアレンジしたものです。
内田光子のモーツァルト後期ピアノ協奏曲集は、同曲集の中でも1,2を争う名演揃い。押しなべてスバラシイが、とりわけスバラシイ2曲を挙げよと言われたら、僕はこの22番と23番を採るだろう。内田光子のモーツァルトはその全編にわたって霧がかっており、気分はどことなくすぐれず、常に「うつろ」な表情をしている。要するに長調のナンバーであてっても、目線は短調的で ある。テイト指揮による一連の協奏曲集は唯一無比の個性を放っており、過去にも未来にもおそらく誰もまねできない、孤高の表現だと思う。
第22番は、各楽章ごとに細かい変化を聴くことができる演奏となっており、木管楽器の美しい音色とピアノとの対話は非常に美しさ溢れる調和てきな音作りとなっている。他の協奏曲同様に重々しさはほとんどなく、明瞭なサウンドを聴くことができる。内田光子のピアノは、流麗で輝かしい雰囲気に包まれます。適度な残響を伴って、煌めく音の世界が展開します。
第23番は、テイトの演奏がロマンティックな雰囲気を伴い、どんどん冴えてきます。スムーズな足運びや細かいダイナミクス変化、テンポの緩急などが非常に聴きごたえのある演奏として姿ある形となって音楽を楽しむことができるようになっている。特に第3楽章は、第1楽章から通して溜め込んだエネルギーを全て放出したかのような開放感と明瞭なサウンドを作り出しています。
国内盤【廃盤】帯無し、プラケース少しすれあり
盤面微すれありますが再生問題無し
*まとめ買い値引き致します(要事前コメント)
追加1点に付き各150円引き
10点以上は全品150円引き