イン―イギリスの宿屋のはなし
臼田昭
駸々堂出版 1986
イン、タヴァン、エールハウス―それはイギリスの大衆が金で酒食と休息を購った場所である。酒場ではシェイクスピアたちが機智を戦わせる一方、田舎者を騙す詐欺師が横行。旅路では宿屋の主人に値踏みされ、追い剥ぎの危険にさらされる。珍事、艶事、酔いどれたちの人間模様など数々の逸話を、近世の日記文学や小説から紹介。ユーモア溢れる秀逸な語り口で英国文化史へと誘う。
目次
序に代えて
ご婦人と同室させられるる紳士たち
そもそも英語で宿屋とは
1 巡礼たち
慈善事業と巡礼宿
「陣羽織屋」の由来
居酒屋のしるし
2 エリザベス朝の劇作家たち
英文学中第一の酒飲みとは
ペテン師の手口を暴露する
3 看板の話
屋号のあれこれ、その解釈とは
紋章、また政変にまつわる看板
4 馬車宿
二階建てバスの起源とは
宿屋、貸馬業、劇場の兼業
ステーション・ホテル大繁昌
5 わらじを脱いで
シチューへの誘い
蚤にまつわる奇妙な話
宿屋の亭主と追剥の関係
6 都会の情景
男の交易市場
英国学士院御用達のタヴァン
艶事にいは悪徳が
犯罪の裏にタヴァンあり
安直なる「スポーツ」
7 田舎の情景
学者豚の見世物
職人の集うパブ
美女の基準とは
インの格式
8 旅路の果てに
旅の終わりに辿りつくところ
軽快でユーモラスなタッチなのに内容は深い本です。
阿部謹也がドイツが舞台の本を多々書いていますが、それのイギリス版だと思えば間違いありません。
中世イギリスの旅籠(ホテル・パブ・etc・・・)の情景やメニュー・価格等をリアルに(かつ楽しく)述べていて、読んでいれば中世イギリスを旅できます。
中世の読み物ファンなら、背景の基礎知識をつけてより楽しく中世に浸る役にも立てます。(レビュー)
カバーにスレ・へこみ、天・小口に汚れが見られますが中はとてもきれいです。
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