「異国体験と日本人:比較文化精神医学から」
(創元社)
上田宣子著 (ミュンスター大学客員医師)
1982年5月第1版第1刷発行
定価1,500円
【目次】
1、異国体験とは
異国体験とは/異国体験のプロセス(①カルチ
ュア・ショック/②異国への適応/③日本への
再適応)
2、異国体験における心性
出発/到着/日本に対する態度/日本人村/日
本食/疲労感/国際結婚/永住と流浪い人/帰
国/日本への再適応/英国への想い/再訪問
3、適応障害にみる日本人の特性
アメリカにおける留学生/ドイツにおける留学
生 (出発前の状態/ドイツでの精神身体状態/ 日
本人から見たドイツとドイツ人//海外から見た
日本と日本人/異国での適応障害
4. 国体験と精神障害
旅行精神病/引っ越しうつ病
5. 異国体験における精神衛生
目的を明確に/充分な会話力を/家族同伴/日本
人との交際も/旅行の勧め/好奇心を/滞在期間
の設定を
6. 他者志向性社会「日本」〜比較文化的考察!
(1) 日本人論と比較文化精神医学
(2) 日本語にみる他者志向性
井戸端会議/沈黙は金なり/察しの良さ/人称
代名詞と敬語
(3) 日本人にみる他者志向性
テレビ文化/外国崇拝/平等主義/世間/相对主
義/和の重視/日本人の身振り/義理と人情
(4) 他者志向性の病理
対人恐怖/他者志向性の力学/うつ病親和性/
敏感関係妄想
7. 宗教に対する態度〜日本とドイツの比較
(1) 対象および方法
(2) 日独うつ病者の罪責念慮の比較
(3) ヨーロッパにおける罪責念慮の時代的変遷
(4) 日本における現代の新興宗教とうつ病的罪
責感との関連: