バッハ
①組曲 ホ短調 BWV996
②幻想曲とフーガ BWV904
③トッカータ ホ短調 BWV914
④カプリッチョ 変ロ長調 BWV992
《最愛の兄の旅立ちに寄せて》
⑤プレリュード、フーガとアレグロ 変ホ長調 BWV998
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
録音:1984年
大バッハの兄が外国に赴任するに際して送別の気持ちを込めて作曲した一種の標題音楽である『最愛の兄の旅立ちに寄せて』、リュートまたはチェンバロのために書かれた『組曲』と『プレリュード、フーガとアレグロ』、バッハの鍵盤のための傑作をオランダ出身の古楽界の重鎮レオンハルトがチェンバロを弾いた名盤です。優れたテクニックと音楽性を持ち、長年の研究成果を踏まえた確信に満ちたバッハ演奏はとても説得力があります。譜読みの的確さと、ヴィヴィッドな音楽的感興を持ち合わせているレオンハルトならではの、厳粛さと優雅さが堪能できます。
テクニックもさることながら、レオンハルトの演奏には徹底的な楽譜の考察に支えられた説得力が備わっている。厳粛で高潔ではあっても、決して四角四面に収まらない自由闊達さも魅力の一つ。選曲としては地味であまり有名な曲はないのですが、トッカータやファンタジーなどやはりバッハならではの音楽世界をしっかりと構築しています。どの曲も緊張感と気迫に満ちた演奏で、チェンバロ作品選集の名盤だと思います。
レオンハルトは「最愛の兄の旅立ちに寄せて」のような、他の演奏家の取り上げないバッハの若書きの作品を、実に見事に再現している。また、ここで使用している楽器は、バッハが「ブランデンブルグ協奏曲第五番」を作曲するきっかけになった、ベルリンに注文した大チェンバロ、すなわちミートケのコピーである。このジャーマン・タイプのチェンバロ特有の、低音域の音響に優れた、渋い音質が聴かれるのも嬉しい。そういう意味では、音楽ファンのみならず、オーディオ・ファンにも喜ばれる一枚かもしれない。使用チェンバロの種類にまでこだわるマイナーなファン(極めて少数派だろうが)にとっては外せない一枚だと思われる。
輸入盤【西独盤】盤面傷無し 15
日本語解説付き
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