合本 危険な読書
BRUTUS 特別編集
特別付録『全裸監督』ガイドブック
マガジンハウス
人生変えちゃうかもしれないあの1冊
「危険な読書」シリーズ3冊分を
総まとめ
ある人は言った。
この世に本は2種類しかない、
読むに足らない本か、
読んでもロクなことにならない本。
宗教改革の立役者として知られるルターは
聖書を唯一無二のよりどころにして、読み込んだ。
丁寧に、丁寧に、読み込みすぎたゆえに、
その読書は人生を、世界を変えてしまうほどの
危険性を孕んだ。
・・・・・
ある詩人は言った。
たとえそれがどんな本であれ、本は危険になり得る。
なぜなら人は自分の中の”怪物“に出会うために読書するのだから
悪徳の書ですら、毒にもならないときがある。
読書が危険になり得るかどうかは内容の過激さにはない。
その本をどう読むのか。
ただ共感を得ることを目的とせず、
当たり前と思っていた価値観を崩壊させる、
激しく心を揺さぶる読書。
たった1冊であっても、
本は自分と世界を変容させる力を秘めている。
〈本書巻頭より〉
目次を一部紹介します。
◑10代で読んでおきたい異常本
◑荒唐無稽を味わう
◑食べること、交わること、
混沌とすること
◑思考する美食
◑戦慄の東欧文学
◑世にも奇妙なSF作家グラフィティ
◑怒りの文学
◑ポップソングと江戸文芸
◑ぞっとする俳句、短歌
◑◯◯の文化史
◑危険な作家―蓮實重彦
ウラジーミル・ナボコフ、・・・
◑私の価値観を180度変えた1冊
◑理系読書術
―ロボットの角を丸くする
―動物たちの世界を探検してみる
―人にはいつ心や言語が生まれたの
かを考える
―サイエンスと思考でアートの概念
を広げる
―電子音とテクノロジーをめぐる
文化史
―クリエイティビティを科学する
・・・・・・
危険な本がたくさん紹介されていますが、これはどうかな。わかる人は納得してくれるでしょう。
『荒唐無稽音楽辞典』の【アイク・ターナー】の項は、“嫁をしばきまくって某日蓮宗系団体に駆け込ませた暴力亭主。”・・・・・とか、【アウトテイク】は、”無名のアーティストが、将来出るかもしれないボックスセット用に録音する楽曲。“・・・・・笑えるでしょう。
裏表紙に少しシミがありますが、それ以外は概ねきれいです。