バード&ギボンズ:作品集
(エリザベス朝のヴァージナル音楽名曲選)
①バード:パヴァーヌとガヤルド第1番
②ギボンズ:ファンタジア
③ギボンズ:アルマンド(イタリア風グラウンド)
④バード:ヒュー・アシュトンのグラウンド
⑤バード:パヴァーヌとガヤルド第6番
⑥ギボンズ:ソールズベリー卿のパヴァーヌとガヤルド
⑦バード:ヴォランタリー
⑧バード:セリンジャーのラウンド
グレン・グールド (ピアノ)
録音:1967年〜1971年(ステレオ)
バードとギボンズの2人は、16世紀末から17世紀初頭に活躍したイギリスの作曲家です。ハープシコードのために作曲された小品をグールド がピアノで演奏しています。現代では16、17世紀の鍵盤作品を現代ピアノで演奏すること自体あまり考えられないことですが、グールドはそうした「常識」すら軽々と乗り越え、ヴァージナル音楽の世界へ深く聴き手を誘います。
バッハよりもっと前の名前も知らない作曲家だから、あと回しにしている方も多いかと思いますが、絶対に聴いていただきたい名演です。グールドの演奏に癒しを求めるなら、ブラームスの間奏曲集とこのバード&ギボンズです。バードとギボンズの楽曲を交互に演奏するアルバム構成も心憎いばかりです。こんな名曲を発掘してきて1枚のアルバムにまとめるグールドの才能にあらためて感動します。
バードやボギンズが活躍した時代は、まさにイングランドのルネサンス期でもあったと思います。チューダー朝最盛期、ヘンリー8世からエリザベス1世の時代で、世界中の海を支配していたスペインの無敵艦隊を撃破し、世界制覇につながる海上権をイングランドが手に入れた時代です。この時代にシェークスピアもグローブ座を率いて数々の不朽の戯曲を残した。そんな時代に重なる音楽家の音楽を(ヴァージナルによる演奏ではあるけれど)、グールドの演奏で聴けるのは、エキサイティングです。音色はとっても美しい。
このアルバムは、グールドのCDの中でも、とびきり地味なもの。グールド自身が「自分のアルバムの中のベスト」と言ったその良さは、年月が経ってようやくわかる。
輸入盤【廃盤】9
盤面外周近くの無音部にすれありますが再生問題無し
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