①シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
②シューマン:民謡風の5つの小品 op.102
③ドビュッシー:チェロ・ソナタ ニ短調
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)
録音:1968年①、1961年②③
20世紀イギリスの大作曲家ブリテン[1913-1976]と、ロシア出身の名チェロ奏者ロストロポーヴィチ[1927-2007]が音楽上の盟友であったことはよく知られています。このアルバムはふたりの巨匠が共演した貴重な録音を収めたもので、いずれの作品もロストロポーヴィチにとっては唯一の録音です。
アルペジオーネ・ソナタはゆったりしたテンポで、大きなスケール感で演奏されています。一音一音かみしめるようにじっくりと歌い込めながら、しかも流れを失うことがないロストロポーヴィチのチェロはまさに魔術的というしかありません。並みのピアニストならこのテンポなら間が持たないところですが、ブリテン(作曲家として高名)は張り詰めた緊張をずっと持続しており、あらためてピアニストとしての実力に感嘆させられます。
アルペジオーネ・ソナタの出だし…何て柔らかく,優しい音だろう。そこに乗る朗々としたチェロ。もうこの出だしの2,3分を聴いただけで勝負ありだ。2人の紡ぎ出す音の一つ一つ,全てが意味を持ち,全てが音楽の素晴らしさを語りかけてくる。この作品があたかもこの2人に献呈されたかのよう。“世紀の名盤”!
息の合った盟友どうしの歴史的な名演奏であり、いずれの楽曲も史上最高の名演と言える。ロストロポーヴィチのチェロは、重量感溢れる低音から抒情豊かな高音に至るまで表現力の幅は桁外れに広く、シューベルトのアルぺジオーネソナタに込められた寂寥感や、民謡風の5つの小品が内包するシューマン最晩年の絶望感に苛まれた心の病巣を切れ味鋭く描出している。ドビュッシーのチェロソナタでは、同曲独特の瀟洒な味わいの描出にもいささかの不足はない。ブリテンのピアノも、こうしたロストロポーヴィチの彫の深い表現をしっかりと下支えしているのが素晴らしい。
輸入盤【廃盤】盤面傷無し 12
開封済みですが新品に近い美品です
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