ペッピング
(Ernst Pepping 1901-81)
・テデウム~ソプラノ・バリトンソロと管弦楽、混声合唱のための(1956)
アグネス・ギーベル(S)
ホルスト・ギュンター(BR)
マルティン・フレミッヒ
(Martin Flamig) /
ドレスデンフィル
ドレスデン教会音楽学校cho
12インチLP1枚 DG 138020
1961年発売 独盤
神の恩寵リストに名を連ねた、ナチス時代ドイツを代表する作曲家のひとり、ペッピング。
フルトヴェングラーが1942年に初演し、その放送録音も残る交響曲2番をはじめ、3曲の交響曲や、アカペラのためのマタイ受難曲など、教会音楽の作品で知られています。
戦後は1948年に、ベルリン音楽大学の教会音楽の教授として復帰、1953年からは、ベルリン高等音楽院での教職も兼務。一方で、1950年のピアノ協奏曲など、作曲活動にも従事。
この曲は、1956年の作品で、1956年、Lower Rhein音楽祭の110周年記念公演でシェルヘンが初演。聖アンブロシウスの伝統的なテキストを踏まえた、アレグロ・モデラート、アンダンテ・エスプレッシーヴォ、リソルートの3楽章からなる、50分を超える長さの大作です。
「キリストのフーガ」で盛り上がる2楽章がメインのアーチ構造。ソプラノソロ+男声合唱、バリトンソロ+女声合唱、これが融合するフーガは、作曲者の技巧と心情のすべてを投入したような、聞き手を引き付ける音楽です。
フレミッヒ(1913-98)は、1948年にドレスデン和解教会のカントルとなって以降、ドレスデンを中心に活躍した教会音楽の巨匠。聖十字架教会合唱団と来日公演をしていて、日本でもお馴染みです。
ソロも、ギーベル(1921-2017)とギュンター(1913-2013)という、バッハを得意としたスターを配したドリームアルバム。録音年の記載はジャケットにはありませんが、1961年発売なので、56年の初演からあまり隔たらない時期の録音です。LPで一度再発売されていますが、未CD化では?、と思います。
ジャケットに細かいキズ、汚れあり。当方の機器では再生に問題なし。素人保管。
よろしくお願いします。