ハイティンク&シュターツカペレ・ドレスデン/ブルックナー:交響曲第8番、モーツァルト:交響曲第38番
独プロフィール・レーベルから大注目盤の登場。好評だった前作ブルックナー第6番に続き、今回は2002年のブルックナー第8番とモーツァルトの第38番のライヴ録音がリリースされます。
ジュゼッペ・シノーポリの急逝、大洪水による浸水被害と不幸が続いていたシュターツカペレ・ドレスデンは、2002年にベルナルド・ハイティンクを首席指揮者に迎え、就任記念演奏会のブラームス1番(廃盤)の見事な演奏で相性の良さを見せてくれました(2007年にはファビオ・ルイージが首席就任)。
今回登場するアルバムは、そのハイティンクの首席指揮者時代におこなわれたコンサートをライヴ収録したものです。
オーケストラの魅力を引き出すことにかけては天才的な手腕を発揮するハイティンクと名門オーケストラのコンビによる演奏だけに、いつもながらの重厚で気品あふれる独特なサウンドによる演奏が期待できます。
ハイティンクはブルックナーの8番を得意としており、交響曲全集録音の初期、1969年にこの作品をコンセルトヘボウ管とセッション録音(PHILIPS)しているほか、1981年には同じくコンセルトヘボウ管とデジタルでセッション録音(PHILIPS)(廃盤)、1995年にはウィーン・フィルとセッション録音(PHILIPS)、2005年にはコンセルトヘボウ管とライヴ録音(RCO)しています。
組み合わせのモーツァルトの交響曲第38番『プラハ』は、ファンには嬉しい贈り物。ハイティンクはなぜかモーツァルトはオペラばかり取り上げており、交響曲はこれまで聴くことができなかったので、今回のシュターツカペレ・ドレスデンとの演奏は大いに注目されるところです。
【収録情報】
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108 (ハース版)
・モーツァルト:交響曲第38番ニ長調 K504『プラハ』
シュターツカペレ・ドレスデン
ベルナルト・ハイティンク(指揮)
ライヴ録音:
2002年12月3日、ゼンパーオーパー(ブルックナー)
2002年9月2日、クルトゥーア・パラスト(モーツァルト)