クロパン

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皇帝の招待状 元老院は30名で構成され3年ごとローマ市民の選挙によって選出される。 ここでの決定は皇帝でさえ覆せない。 皇帝に世継ぎなく不慮の死あれば、この中から選挙によって次の皇帝が誕生する。 ユダは元老院の20名を手中に抑えてる。 皇帝陛下私に良い考えが有ります。 イエスに招待状を出しましょう。 その内容は 「三日間ローマ最大のコロシアムを無料で開放し 自由にローマ市民に布教を許す。」 イエスは必ずローマに来ます。 後は陛下の意のままになされば良いかと。 さすが元老院一の知恵者ユダ 面白い、早速招待状を書こう。 ネロは久々の興奮で微笑を浮かべイエスに仕掛ける罠を想像しながらその場でイエスへの招待状を書き上げた。 ユダできたぞ。コレで良いか? 陛下、上出来です。 私はイエスの弟子です。 これは、陛下の兵に持たせてて下さい。 ユダはわかっていた。 皇帝がどんな策を用いようとイエスには通用しない事を。 それまで沈黙してたロザリーの母テイラーが、 皇帝陛下ご招待なされるのでしたら呉々も名を汚さぬよう丁重にお迎え下さい。 私は恐ろしい夢を見ました。 陛下があの方に殺害を企てた1年後、陛下の肉体が生きたまま徐々に腐っていく。 ハハハ〜〜面白い事を言うなテイラー それでも構わない。三日間退屈から開放される。 テイラーもユダも知っていた。 皇帝の愛娘ロザリーがイエスの弟子でいつも側にいる事を皇帝教えない方が良いと思っていた。 皇帝の招待状を持ちユダとヘドロ王は兵を従えユダヤの帰路へついた。