L&R

No Identity
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「おひとり死」とは、「ひとりの状態」で死を迎える死に方のこと。「孤独死」「孤立死」からイメージする、特殊で寂しい死に方のことではなく、ひとりの人生を送ってきた普通の人の死に方のことである。 寿命も短く、また家族の人数も多く、家族の絆が強かったときは、老人は、何も考えずに自宅で老い、死ぬことができた。しかし、わたしたちは「ひとりで老いて、死ぬ」という未知の領域に入っていこうとしている。できたら、ひとりの最期を「いい人生だった」と締めくくりたいものだ。 それには、どうしたらいいか。そこを掘り下げようというのが、この本の狙いだ。(『はじめに』から抜粋。若干変えてありますが…) ★マグネットしおりのオマケ付きです。