絵本:ソフトカバー40ページ
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ゆでたまごのまん月のひ、いつもにましてコヤン氏のちょうしはわるく、あたまはもやがかかるようにぶわぶわしろくなって、もうこれは、いよいよオシマイだ、とコヤン氏はおもった。ジョセフはそんなコヤン氏をみて、いった。
「コヤン氏、しぬまえに、なにかしたいことはないか?」
コヤン氏はしばらくかんがえて、こういった。
「にんげんを、みてみたい」
――にんげんとはなんだろうか。にんげんって、やさいなのかな?
死にかけの猫のコヤン氏とオバケのジョセフ。
いま、にんげんに向けた二人の旅が始まる。