英国の名窯スポードのディナー皿です。と、ニュージーランドのアンティークショップのオーナーが言っていたように思いますが、
経年でスタンプの劣化が進み、定かではありません。
ぎりぎりコープランドと読めるようなので、信じています。
1920年代のものと思われるそうです。
いずれにしても、素晴らしいデザインのディナー皿で、地肌も経年のため乳白色となり、新品の現代ものとは一線を画しています。
一か所、小さな欠けがあったので金継しました。
アンティークに修復を施すのは勇気がいりますが、やはり食器なので使えなければただ飾るだけになってしまいますし、
飾っていても、常に欠けは気になるものです。
であれば、日本の金継ぎという伝統的な修復を施すのは悪いことではないと思います。
日本では、金継することで価値が上がると言われています。
本当に可憐なデザインですよ。
サイズ 直径26㎝
ニュージーランドのアンティーク事情について、
買付はニュージーランドのアンティークショップです。
私は200年から2年半、ニュージーランドに住んでいました。
ニュージーランドは、ご存じの通りオーストリアと並んで英国の植民地でした。
日本でいえば江戸末期から明治・大正と、イギリスからたくさんの移民が家財道具を持ってやってきたのです。
一部の役人や軍人以外はごく貧しい一般人でしたから、ニュージーランドに残っているアンティーク、ヴィンティージは、本当に素朴なものが多いです。大きな博物館に行っても、庶民の暮らしを展示しています。
そんなニュージーランドのアンティーク事情ですが、実はイギリスに匹敵するほどたくさんの食器が残っています。
何故なら、世界大戦のときに戦場にならなかったから。
ただし、ごく庶民的なものが多いのですが。
あくまでも古い食器であることをご理解の上、ご検討下さいませ。
大切にしてくださる方に。
充分に梱包してお届けしますが、万一の場合は、どうぞご連絡ください。
欠けを修復してあります。