英国の老舗ブランド、ジョンソン&ブラザースのブルーフローです。
このプレートに出会ったのは、デンマークの年に数回行われる大きなアンティーク・マーケット。
デンマークはロイヤルコペンハーゲンの地元なので、他の国の食器は少ないのですが、こちらは大好きなブルーフローだったので購入しました。
まず、縁取りエンボス加工で美しくデコレーションされていて、さらに5弁の花びらの小花が濃紺の大きな葉の上下に配置されています。
残念ながら、経年劣化で金彩はほとんどはげ落ちて残っていませんが、わずかに残った光がいいですね。
ブルーフローの名の如く、コバルトブルーの顔料が流れていて、ガラス状の表面を作っています。
Flow Blueとカテゴライズされる、コ バルトの柄が釉薬で滲んだように流 れる磁器は、1880年頃から19 10年頃までイギリスの各メーカー で生産されました。陶器に印刷する技術が盛んになるまえの、だいたい19世紀末です。
偶然の産物ですが、沁みるように美しいのが特徴です。
ブルーフローがあると、ダメージはともかく購入していましたので、この1枚も修復跡についてはわかっていました。
裏面から見ると、2か所石膏のような修復跡があります。
また、リム(縁)にも、細かい白い石膏のような修復があります。
中央の白い部分にはカトラリーの擦り傷もあります。
すべて、画像でご確認ください。
それでもこの100年以上割れずに残ってきたプレートは美しく、キャビネットプレートとしてお勧めできます。
サイズ 直径23㎝ 深さ約3.5㎝
ブルーフローとは、もともとの発祥は、1820年、イギリスの陶器メーカー「スタッフォードシャー」が製造したもの。
絵付けに使用した青い顔料(コバルト)の成分が不安定だったため、顔料が流れ、滲んだようになってしまったという、偶然の産物。
流れるようなブルーが美しいこの焼物は、当時は「失敗作」と言われていた。
商品は、破損の場合30万円まで保障のついている、ゆうパックでお届けします。
100年以上前の食器ですので、当方が見逃した思いがけないダメージがあるかもしれません。
また、特に洗った場合や、茶渋が着くなど、お使いになるうちにダメージが現れることもあるかもしれませんが、
その点はアンティークへのご理解をお願いし、免責とさせて頂きます。
どうぞ、新しいもの、完品をご希望の場合は購入をご遠慮くださいませ。
また、こちらの商品は欠けを修復してあります。