喫茶去とは「お茶を飲んで行きなさい」という意味の禅語ですが、元々は「お茶でも飲んで去れ」と相手を叱咤するものだったとされています。
中国・唐時代の趙州従諗禅師のエピソードが元になった禅語です。
趙州和尚があるとき寺を訪れた修行僧に「ここに来たことがあるか?」と尋ねました。
修行僧は「来たことがある」と答えると、趙州和尚は「喫茶去」と言いました。
また別の修行僧が訪れた時に同じように「ここに来たことがあるか?」と尋ねました。
修行僧は「来たことない」と答えると、趙州和尚は「喫茶去」と言いました。
「だから何なのか」と思われるかもしれませんが、これは禅宗における悟りを得るための問答なので、ぜひみなさんも考えてみてください。