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向田邦子との二十年 久世光彦 時を共有した二人の世界。凛としているが親分肌でそそっかしい向田邦子の素顔。加藤治子 小林亜星 新井信ほか

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自宅保管の品です。大変美品ですが古いもので表紙など経年変化はございます。画像にもありますように、下部に2箇所、数ページにわたりごく薄い折れがございます。ご理解頂ける方にご検討をお願い申し上げます。 向田邦子との二十年 久世光彦 少なくともあの一夜だけはあの人を愛していたのだと思う──。 あの人は、あり過ぎるくらいあった始末におえない胸の中のものを誰にだって、一言も口にしない人だった。時を共有した二人の世界。【解説:新井信】 内容説明 「あの人は、あり過ぎるくらいあった始末におえない胸の中のものを、誰にだって、一つだって口にしたことのない人だった。では、どのように始末したのだろう、小説ではなかったか?小説の中には悔しい向田さんがいる。泣いているあの人がいる」。二十年以上つかず離れずの間柄であればこそ、見えてくることがある。凛としているが、親分肌でそそっかしい向田邦子の素顔。 目次 触れもせで(遅刻;財布の紐;漱石;名前の匂い;爪 ほか) 夢あたたかき(待ち合わせ;縞馬の話;ひろめ屋お邦;昨日のつづき;転校生 ほか) 座談会 久世光彦 小林亜星 加藤治子 レビューより 1ページ目から大人の愛にあふれた言葉が続きます。突然の向田邦子さん喪失をどう乗り越えられたのか気になる程の想いが日常のエピソードで綴られています。 脚本家向田邦子と演出家久世光彦の二十年にわたる交流を抑制の効いた筆致で、エピソードをつまびらかにしていく。「万年筆を何本もぶんどられた」といった軽妙なエピソードもあるが、多くのエピソードは枯葉色に変色し、そのひとつひとつに目を細め、愛しむようにして書かれたであろう随想記。一冊まるごと向田邦子へのオマージュであり、亡き恋人にあてた恋文の様でもある。
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