¶ 希少!21石 SEIKO(セイコー) MARVEL(マーベル)赤キカイ 初期~中期モデル 稼働品 手巻き 総金張り 新品黒革ベルト ¶
この時計のコンディション(赤字=美点)
・リューズを巻くことができ、また引いて時刻が変更可能なことを確認しています。4時間の稼働と精度(+4秒)を確認していますが、それ以上長時間の動作確認はしておらず、落札後の動作・精度を保証するものではありません。
・ロゴから判断すると初期~中期のものとなります(画像6参照)。
・風防・文字板・ケース等大きな傷みはありません。風防は研磨済み・ケースは総金張り(裏蓋の裏記載【画像7参照】通り裏蓋まで金張り:メッキではないので剥がれはありません)・裏蓋・ムーブメント等も綺麗です。マーベルの上位機種のロードマーベルも同様ですが、初期モデルに裏蓋表示はありません(裏蓋の裏にあります)。
・上位機種にお決まりの赤キカイです。ムーブメントは大変希少な21石です(画像7参照)。
・新品黒革ベルトに金尾錠です。
この機種(21石)の特徴
マーベルについては下記の説明をご参照していただくとして、この時計の最大の特徴は何と言っても21石である点です。21石は、マーベル生産総数の数%に満たない程少なく、従って現存も少なく貴重です。また、この21石に限っては不可解な部分があり、販売開始時期が特定できません。つまりセイコーの発行する販売店向けの冊子で、1957年7月に発売されたことになっています。ところが、1958年9月の時計卸売業者の発行する商品カタログにはマーベル21石に限り、その記載がありません。さらに1958年12月の販売店向けの冊子では新製品マーベル21石、近日発売とされ再度商品紹介されているのです。
以上の事実関係から、21石ムーブメントはいったん試作に近い形で少量生産されたもののほとんど市場には出回らなかったのではないかと推測されます。
マーベル21石が発売されたのは、1959年(昭和34年)頃とされています。1956年(昭和31年)6月10日(時の記念日)に発売された「マーベル17石」または「マーベル19石」の最上位機種として登場しました。また1958年(昭和33年)に登場した国産初の高級機「ロードマーベル」の廉価版ともいえる製品でした。しかし、この21石の製品は上述の通り現存が僅少なため漠然としたところがあります。
セイコー製腕時計においても、従来の国産腕時計のレベルを遥かに凌ぐ精度の良さ。また、それを保証できるだけの基本設計の充実さなど、明らかにこれまでの国産腕時計とは次元の異なる製品に仕上がっています。当時の国産腕時計は外国製に比べ、精度や耐久性の面ではまだまだ国際水準には達してはいませんでした。そんな国産腕時計に対する一般の評価を打ち破る実力を備えた時計ともいえるのです。販売実績は驚異的で当時のそれまでの商品を遥かに凌ぎ、「クラウン」とともにセイコーのベストセラーの一つにあげられます。
ムーブメントの特徴ですが、それまで10型が標準であった常識を打ち破り11型になりました。機械を大型化にするということは国産腕時計として初の試みでした。まず、テンプが大きくなることで慣性能率の向上は精度の安定性に直接影響します。歯車も大きくなれば歯数が増えトルクの伝達が滑らかになります。それから、ゼンマイも大きくなることで持続時間やトルクの変動にも有利となりました。もちろん腕時計自体の外径も大きくなることで視認性もよくなりました。基本的に各々のムーブメントに誤差がでないような配慮がされ、分解修理の際の容易さに繋がりました。例えば、香箱受や三番受の足をパイプ方式にして安定性を向上させました。また、ケースからムーブメントを取り出さなくても香箱受や三番受を取り外し出来るようになっています。「マーベル」には17石、19石、21石の3種類があります。21石の製品は1957年に一度販売する予定でしたが延期のような形になり再び1959年頃に登場しました。21石のムーブメントは全て赤金メッキ仕上げになっています。また、生産時期や耐震装置やテンプの形式など数が少ない為に諸説色々あり定かではありませんが、「ロードマーベル」の廉価版としての位置付けで製品を紹介している記事があるのみです。テンプに関しては、チラネジありのものもあればチラネジなしのものもあります。耐震装置も「E-2型」と「S-2型」があるようです。
文字板ですが、シンプルなものを含め変わり文字板などの色々な種類のデザインがあります。初期のものは“浮きSマーク”です。その後時代が下がるにしたがいプリントになり、最後にはSマークがなくなります。そして、6時上に表記されているSDマークがあるものや無いものもあります。ケースはSSケースと総金張りケース、フロント金張りのものがあります。
マーベルについて
歴代セイコーの時計の中で、この「マーベル」の存在は格別です。「Marvel」とは『驚愕するほど素晴らしい』という意味であり、戦後の国産腕時計を代表する機種でもあります。また、その後に“世界のSEIKO”と言われるにあたり、セイコー製腕時計の全てはこの「マーベル」から始まり、この製品の技術を引き継がなかった機種は無いと言われるほどです。
販売実績は驚異的で当時のそれまでの商品を遥かに凌ぎ、その後の「クラウン」と共にセイコーのベストセラーの一つにあげられます。「マーベル」はその後、機械の仕上げを簡素化した「ローレル(1958/昭和33年)」、最高級機の「ロードマーベル(1958/昭和33年)」、「クラウン(1959/昭和34年)」、「ライナー(1960/昭和35年)」、そして「初代グランドセイコー(1960/昭和35年)」へ進化を遂げて行きます。
機械は17石、19石、21石の3種類ありますが、各々特徴が異なります。17石はニッケルメッキのムーブメントで、発売当初は耐震装置がありませんでした。19石では発売された当初から耐震装置が装備されており、特徴は何といってもムーブメントで、見えない箇所も含め8割がた赤金メッキされた綺麗なムーブメントが特別感を演出しています。後期のものになると銀色のニッケルメッキのものに切り替わります。21石はE-2耐震付きでちらネジテンプのものが存在しています。下記トンボ本の裏表紙を飾っています。ムーブメントの表面仕上げは当然赤メッキになります。文字板はSマークの無いものが多く、あってもプリントになります。
国産腕時計7 セイコー マーベル(所謂トンボ本)より引用
・1959年(昭和34年)頃製造開始
・第二精工舎諏訪工場製
・14K総金張りケース
・手巻き
・プラスチック風防
・キャリバーナンバー無し
・21石
・毎時18000振動
・11.1/2型ムーブメント
・スナップバック
・チラなしテンプS-2型耐震装置
・赤金メッキムーブメント
サイズ
直径: 36mm(竜頭含む)
ラグ幅: 18mm
◆時計は精密機械で壊れ物なので、衝撃がかからないようプチプチで包んだものをクリックポスト専用新品ダンボールで発送しています。専用ダンボール代とクリックポストの料金をあわせて全国一律200円が送料となります。同梱は基本同日落札分とし、箱に収まる限り何点落札されても送料は200円です。原則、落札の翌日には発送致します。【ただし、複数落札や時計のサイズの関係で専用段ボールではなく、大きめの使いまわしの箱を利用することもありますので、あらかじめご了承下さい。
◆補償が必要とお考えでしたらヤフネコ!(宅急便)をご利用下さい。宅急便の場合は基本使いまわしの箱となり、宅急便での同梱の場合なぜか理由はわかりませんが当初の宅急便料金より少し高くなります。(同梱でもクリックポストでしたら何点同梱しても200円で変更はありませんので、こちらをお勧めします)
◆残念ですが心無い入札者が稀にいらっしゃいます。申し訳ありませんが悪い評価が多い方の入札は当方の判断で【入札者の取り消し】をさせて頂く場合があります。また、新規の方の未納確率があまりにも高いので新規の方はお断り致します。(どなたも一回目の取引はあるのは理解していますが、恐らく一回の捨てハンで迷惑行為をあえてするのが目的の方がおられます)
◆決済期限は、落札後72時間以内でお願いしております。期限を超えると落札者削除となります。(もし決済が遅れる場合は、必ず取引メッセージで連絡お願い致します)