平安朝の仮名古筆に示される王朝人の高い美意識と洗練をつくした妙技は、
まさに日本美の極致といっても過言ではない。
さらに、優美をきわめる料紙の色彩の取りあわせや華麗な下絵は、
水茎のあとと相俟って典雅な品格をかもして比類がない。
これら名筆を、原寸・原色で忠実に再現し、折手本として美しい装いをこらした。
本シリーズにより、平安仮名古筆の真面目が誰にも容易に親しめることとなった。
圧倒的なベストセラー。
●原色かな手本 1:本阿弥切[伝小野道風]
白・藍・茶などの具引き地に、夾竹桃・雲鶴・蓮唐草・小花菱などの型文様を雲母で
摺り出した美しい唐紙の小巻である。
18開・196×161mm
●原色かな手本 2:曼殊院本古今集[伝藤原行成]
藍・薄緑・薄紅などの高雅な色どりの鳥の子の染紙を継ぎあわせた小巻で、
王朝貴族の高貴な美意識の至到点を示す名品。
13開・196×161mm
●原色かな手本 3:高野切第一種[伝紀貫之]
彩色のない麻紙の一面に細かな雲母砂子が星くずのように撒かれており、
その格調の高さは、かな書法完成の頂点に立つもの。
23開・295×124mm
●原色かな手本 4:高野切第二種[伝紀貫之]
筆管をやや右に傾けた筆づかい、ねばりのある重厚な線質、紙面にくいこむたくましい筆力。
荘重謹直な男性的な劇蹟である。
33開・295×124mm
●原色かな手本 5:高野切第三種[伝紀貫之]
知的な響きのある、軽快かつ明朗な運筆は、
雲母砂子を一面に散らした清楚な料紙と相俟って高貴な世界を現出している。
20開・295×124mm
●原色かな手本 6:近衛本和漢朗詠集[伝藤原行成]
舶載の華麗な唐紙や箋を用い、白・黄・萌黄・薄茶などの地に、
唐草・菱・亀甲などの文様を雲母摺りしてある。
33開・295×124mm
●原色かな手本 7:関戸本古今集[伝藤原行成]
白の鳥の子を始め、紫・藍・茶・緑などの美しい染紙を交用した、綴葉装の豪華な冊子本。
本シリーズ第19巻にも収録。
36開・245×110mm
●原色かな手本 8:寸松庵色紙[伝紀貫之]
舶載の唐紙に丹・藍・白・茶の具引きを施し、雲母の型文様を摺った華麗な料紙。
美しい連綿、散らし書きがみごと調和する。
12開・170×161mm
●原色かな手本 9:継色紙[伝小野道風]
白を始め、紫・藍・黄などの鳥の子の染紙を用いた、粘葉装の見開き二頁に、
和歌一首を二群に分けて散らし書きしてある。
20開・170×161mm
●原色かな手本 10:升色紙[伝藤原行成]
白或いは淡藍の鳥の子に、細かな雲母砂子を撤いた清楚な料紙を用い、
さり気ない散らし書きながら艶かしい雰囲気を醸す。
10開・170×161mm
●原色かな手本 11:石山切伊勢集[伝藤原公任]
平安書道の掉尾を飾る「西本願寺本三十六人集」は、料紙も豪華絢爛な美しさを誇るが、
その最たるものが『伊勢集』である。
41開・245×110mm
●原色かな手本 12:石山切貫之集下[藤原定信]
昭和四年「石山切」と称して『伊勢集』と共に諸家に分割された。
継ぎ紙は『伊勢集』に次いで多く、美しい切り継ぎが目立つ。
35開・245×110mm
●原色かな手本 13:筋切・通切[伝藤原佐理]
料紙の表に銀泥の筋が引いてあるので『筋切』と言い、
裏に「とおし(篩)」の目のような文様があるので『通切』と言う。
41開・245×110mm
●原色かな手本 14:針切[伝藤原行成]
「重之の子の僧の集」と「相模集」の断簡。線が繊細で強く、
針のように鋭く露出した感じがするので『針切』と呼ばれる。
21開・245×110mm
●原色かな手本 15:香紙切[伝小大君]
丁字など香と防虫を兼ねた染料で染めた紙に書かれているため『香紙切』と呼ばれる。
筆者を小大君とするが、確証はない。
28開・245×110mm
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状態
時代相応のヤケ、シミ、汚れ、
外函に イタミ、ヤブレがある巻もあります
本体は多少のシミ、汚れがある巻もありますが概ね良好かと思います
画像を参考にしてください。
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