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“ブラジルの声”ミルトン・ナシメントの2枚組40曲を収録したベスト盤が登場!

彼のニック・ネイムである“ビトゥーカ”をタイトルにしたこの2枚組の制作はイギリスのレーベル、ラス・レコードが担当。彼のシグネチャー・ソングともいえる67年の「トラヴェシーア」からはじまり、70、80、90年代に渡って残してきた彼の代表曲を集めたベスト盤です。意外にもミルトンのベスト盤というのはこれまで国内で発売されたことが無かったようなので、これは特に初心者にとって良き指南書となることでしょう。もちろん最新のマスタリングが施されていますので、音質もバッチリです。

アーティストについて

ミルトン・ナシメントは1942年10月26日にリオ・デ・ジャネイロで誕生するも、幼いころにミナス・ジェライス州のトレス・ポンタスに移り少年時代を過ごします。1963年頃に音楽活動を開始し、67年にインディーズで出した『トラヴェシーア』でレコード・デビューを果たしています。また同じ頃に彼が作曲した「塩の歌」がエリス・レジーナによって取り上げられ大ヒットを記録し、その名が広く知られるようになりました。その後ロー・ボルジス、トニーニョ・オルタといったミナス関係の音楽家らと共に発表した作品『クルービ・ダ・エスキーナ』のヒットなどによってブラジル国内で大きな人気を集める一方、アメリカのプロデューサーのクリード・テイラーに認められA&Mよりアメリカ・デビューを果たし、ウェイン・ショーターをはじめとするジャズ系の音楽家ともコラボ作を発表するなど、海外でも広く知られるようになりました。最近ではジョビン・トリオとの連名作『ノヴァス・ボッサス』(2008年)や、昨年には芸歴45周年記念作品『エ・ア・ジェンチ・ソニャンド』を発表するなど、まだまだ元気に活躍を見せています。