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デトロイト出身のプレサイズ・ヒーローが"Hip Hopの新たなる可能性を提示した"アルバム「Particle (moments)」で日本デビューを果たしたのが、2007年8月。抑揚を抑え、淡々と歌われるフロウ・・・、そんな彼のMCは"天才"と評され、また、超洗練されたアレンジと随所に光る大ネタ使いや、そのクオリティーの高さで、このアルバムは"日本のアンダーグラウンド・ヒップホップ・ファンにとって、一家に一枚の名作"とまで謳われた。以降、12インチ・アナログ「Circa Runner」(2007)、また日本限定12インチシングル「Complementary」(2007)を続いて発売。さらに、2008年には、 VOLTA MASTERS がクラシックの名曲「カノン」を使用しリミックスした「Words For…(now you know)」、そして「Upswing Social」が、モンスター・ヒットアルバム「AT WORK 」に収録され、プレサイズ・ヒーローの日本での人気を不動のものとした。そんな彼のクールで おしゃれ感のあるサウンドは、さまざまなコンピにも引っ張りだこで、2007年には、橋本徹氏監修による「メロウ・ビーツ ライム&ヴァイブス」(「Another Day」収録)、2009年の「カフェ・サウダ-ジ」(「Prefix」収録)、2010年には「ドライブのBGM - HipHop 」(「Another Day」収録)といった、大ヒット・コンピレーション・アルバムには、不可欠なアーティストとなった。そして、遂に!!フル・アルバムとしては、なんと!5年ぶりとなる作品「Canon」が、発売される。「想像、実験、そして退屈」から生まれた、という作品は、まさに驚きとフレッシュ感にあふれている。均一的な手法によるすべてのメディアに飽き飽きした彼は、どこまでも"個人"の感性に従うことに集中、その結果、またしても革命的なアルバムを完成させてしまった!!即!トランス状態に陥ってしまう「Arthur Lapse 」、彼の持ち味である、ラップ自体のグルーブ感で快感を与えてしまう「The Polygon Set 」や「Talking In The Void 」さらには、ラテンのビートが心地よい「Passing Song」などなど・・・・・・。プレサイズ・ヒーローの基本といえば、ジャズ、ファンク、ラテン、ブラジリアン・グルーブだが、今回は新たに、サイケ、エレクトロニック、ロー・ファイ、といったサウンドにもトライしたことにより、これまで以上に繊細、かつ奥深いプレサイズ・ワールドを展開している。とても残念で、しかも信じがたいことだが、このアルバムを最後に、個人としての音楽制作にピリオドを打つ、と宣言したプレサイズ・ヒーロー。コラボなどには参加するが、今後はフィルム・フォトグラファーとしての活動が主になるという。プレサイズ・ヒーローの最終章となるこのアルバム、ファンのみならず、日本のすべてのMC,トラックメーカーにとっ