この商品について

• サイズ:(全長x最大幅)150x21mm
• 素材・材質:ステンレス
• 生産国:日本/燕市
• 本体重量:1本 21g

ハカク カトラリーシリーズ。
表示されている値段を本数で割ってみてほしい。
この製品は、2024年1月の現在でなければ商品企画をしなかっただろう。
世界で発生している出来事の大きな移ろいによって、すべてが値上がり続けている現在。その着地点がどこになるのかは誰にもわからない。だから、いたずらに未来を予測するのはもう止めにしよう。
いずれこの文章は過去のものとなり、現在は歴史へと刻まれるのか、それとも忘れ去られるのか。
やるせない。殺伐としている。こんな時こそ"かわいさ・たのしさ・うれしさ"が必要なはずなのに、虚構をたのしむ余裕すらもなくなってきている。それが現代の現在。誰かがフィクションの内で描いたような話。
しかしながら、どれだけ時代が殺伐としていようとも、現実のこれからはそれからも続く。霞を食らっていては生き続けることができない。兎に角、食事を摂る必要がある。
その、最低限の機能と動作を満たす製品。それが、ハカク カトラリーシリーズ。
『いったい、どんな品物がくるのだろうか…』
当然の疑問。もちろん、良いわけがない。ですが、粗悪品でもない。作る者、発信する者が持ちえる矜持をギリギリで満たしている製品。
輸入してきた激安商品を売りさばくのではなく(むしろ今や輸入品は高額)、新潟 燕のカトラリーメーカーが作っている。
上位モデルは一流のホテルやレストランに採用されることもあるカトラリーメーカーが、『ここまでなら、端折って製品にしてもいい』という考えのもとで作り出した廉価なカトラリー。
現在は、それがどこまでなのかを具体的に説明する必要があるでしょう。以下、列挙します。
*各種類の板厚がコンマ数ミリ薄い。
*研磨工程を中心に製造工程を簡略化。
*表面の仕上げは手磨きではなくバレル研磨。
*包装資材や工賃を大幅にカット。
以上です。
以前から、このような価格帯で販売できる製品はあったのです。しかし、これまで私たちはそこに取り組んでこなかった。なぜか。
自らが破格することを恐れて足を踏み出せなかったから。
理想は重要で、追いかけること自体に意味がある。ですが、そうも言っていられない時だってある。ブランド？なにそれ。砂上の楼閣との決別。
とはいえ、もちろん私たちはこれからも"かわいさ・たのしさ・うれしさ"をキッチン用品で表現することを続けます。ですが、この製品に限っては兎に角、食事を摂るためだけの物を販売することにしました。
その結果、注文をした貴方のもとには12本をまとめてねずみ色の紙箱に入れてあるステンレスカトラリーが届く。そう、何の変哲もないただのステンレスカトラリーが。

*注意事項*
きちんと動作を満たすこと以外のコストを極限まで削っています。そのため、一本ずつ包装がされていません。取扱説明書等は付属しておりません。商品説明をご確認くださいませ。