製品サイズ : | 13 x 14 x 1 cm; 90 g |
メーカー : | SOLID/BETHLEHEM |
EAN : | 4526180699330 |
製造元リファレンス : | UVBE-1014 |
時間 : | 36 分 |
レーベル : | SOLID/BETHLEHEM |
ASIN : | B0CZXPVD5S |
ディスク枚数 : | 1 |
ウルトラ・ヴァイヴがオススメするジャズ・キャンペーン!
『凄!!JAZZ モダンジャズ-ベツレヘム編』実施!!
貴方がまだ知らないジャズ名盤が必ず見つかる!
マル・ウォルドロン『レフト・アローン』、ズート・シムズ『ダウン・ホーム』、クリス・コナー『バードランドの子守唄』、メル・トーメ『アット・ザ・クレッセンド』など、歴代ジャズファンの間で語り継がれてきた確かな名盤・人気盤がひしめき、
モダンジャズの黄金期を築き上げたレーベル、ベツレヘムの代表作62タイトル+コンピレーション2タイトルが新規解説付き2024年最新デジタル・リマスタリング盤がキャンペーン限定価格で発売!
【キャンペーン概要】
期間:2024/5/28(火)~2024/9/1(日)
キャンペーン期間のみ初回限定特別価格
2024年最新デジタル・リマスタリング
新規日本語解説付き(解説:原田和典・高田敬三)
英語歌詞付き
ボーナス・トラック収録
オリジナル・ジャケット使用
【メーカー特典】「コースター」※特典は無くなり次第終了となります。
『ザ・コネクション』と並ぶ、円熟期ハワード・マギーの代表作。トランペット・プレイには一層のコクが加わり、トミー・フラナガン、ロン・カーターら当時の若手ミュージシャンと共に、「サウンド・オブ・ミュージック」等のナンバーを快調にプレイする。
[TRACKLIST]
1. ダスティ・ブルー
2. サウンド・オブ・ミュージック
3. アイ・コンセントレート・オン・ユー
4. スリープ・トーク
5. パーク・アヴェニュー・ペティート
6. フライン・カラーズ
7. ウィズ・マリース・トゥワーズ・ナン
8. グルーヴィン・ハイ
9. コテージ・フォー・セール
パーソネル:
ハワード・マギー(tp)
ベニー・グリーン(tb)
ペッパー・アダムス(bs)
トミー・フラナガン(p)
ローランド・アレキサンダー(ts,fl)
ウォルター・ボールデン(ds)
ロン・カーター(b)
録音年:1960年3月NYC録音
ベツレヘム(Bethlehem)とは
アメリカ東海岸のニューヨークで産声をあげたベツレヘムは、発足2年目にして西海岸のロサンゼルスにもオフィスを持ち、1950年代後半からは中西部のオハイオ州シンシナティからもリリースを始めている。
日本でも57年にキングレコードから、さほどタイムラグのない状態で国内盤化が始まった。当時のキング社はかなり攻めていて、“アメリカン・ジャズ・シリーズ”というタイトルのもとにベツレヘムのほかアトランティック・レーベルやリヴァーサイド・レーベルの最新モダン・ジャズ・アルバムも出していた。
59年からは発売元が東芝音楽工業に替わり、61年夏には『レフト・アローン』が初国内盤化。プレスティッジ・レーベルが日本ビクターから出るようになったのは60年、
いまや別格的な人気を誇るブルーノート・レーベルが東芝音楽工業から輸入盤国内仕様で登場するようになったのは67年(アメリカ盤に帯と日本語解説をつけて販売)だから、
ベツレヘムがいかに日本で早く紹介されていたかがわかる。
70年代以降も、ポリドール、CBSソニー、トリオ・レコード、日本コロムビア、東芝EMI、ビクターエンタテインメント、現在のウルトラ・ヴァイヴと、発売元を変えながらさまざまな作品が再発され続け、愛され、聴き継がれてきた。
歴代の先輩ジャズファンが次世代のファンに渡してきた魅力的なバトン、それがベツレヘムの諸作である。
創設者はスイス生まれのガス・ウィルディ(Gustav “Gus” Wildi)なる人物。
発足当時のシングル盤のリリース・ラインナップを見ると、ポップス市場への参入を第一の目的にしていたように感じられる。
最も初期の専属歌手のひとりにスタン・ケントンやクロード・ソーンヒル等のジャズ・オーケストラに在籍経験のあるクリス・コナーがいたものの、彼女が与えられたのはポップス~ノヴェルティ的な路線。
だが、54年に入社した新進プロデューサーのクリード・テイラーはこれに異を唱えた。「歌いたい曲を、ジャズのセッティングで歌えばいいじゃないか」。
その結果を反映した10インチ(25㎝)LP『Chris Connor Sings Lullabys of Birdland』が約2万枚もの売り上げを示したことで(当時のLP市場を考えれば異例の大ヒットといえる)、
ベツレヘムはジャズに重きを置いた路線に向かう。
ニューヨークでテイラーが鋭いセンスを発揮していた頃、西海岸支部ではレッド・クライドというプロデューサーが先発のレーベル“パシフィック・ジャズ”や“コンテンポラリー”が手掛けていなかった
ウエスト・コースト・ジャズの逸材を次々とレコーディングし、さらに大物男性歌手メル・トーメとも契約。
「インストゥルメンタルにも、ヴォーカルにも強い」ベツレヘムの路線が完成した。以降もリー・クラフト、テディ・チャールズ(ヴィブラフォン奏者でもある)等をプロデューサーに迎えながら、
歌あり、器楽演奏あり、黒人あり、白人あり、若手あり、ベテランあり、オーケストラあり、コンボ(小編成のバンド)あり、クール&ソフィスティケイテッドあり、ファンキー&ソウルフルあり、(今回のラインナップには含まれていないが)UKジャズありと、ラインナップに偏りのない作品づくりを続けていく。
ニーナ・シモン、ボブ・ドロー、カーメン・マクレエらの才能にいち早く注目して初アルバムを制作したのも、売り出し中だったジョン・コルトレーンやビル・エヴァンスをいくつかのセッションに起用したのも、
のちに『E.T.』や『スター・ウォーズ』など映画音楽の分野で大成功を収めるジョン(タウナー)ウィリアムズ(昨年、30年ぶりに来日)によるジャズ・アルバムを発表したのも、大作曲家デューク・エリントン率いるオーケストラがスタンダード・ナンバーをプレイした異色作『プレゼンツ』を出したのも、皆、ベツレヘムである。
ジャケット制作にも、写真・ドローイング・デザインのすべてをこなすバート・ゴールドブラットをはじめとする才人をふんだんに採用。録音エンジニアの選択にもジョニー・キューやヴァル・ヴァレンティンといった職人肌、
大御所になる前のルディ・ヴァン・ゲルダー、ベース奏者としても名声を博すピーター・インド、後年ロックの分野でも成功するトム・ダウドなど、鋭いセンスが光る。
オーナーのウィルディが内容にどれほどタッチしているのか私には理解しかねるが、少なくとも彼が特定のジャズ・スタイルを偏愛していたわけではないことは伝わる。
とにかく1960年ごろまでの、あらゆるジャズ・スタイルが、実に趣味の良い形でベツレヘム盤にはパッケージされているのだ。多種多彩であるにもかかわらず、ベツレヘムのアイテムには、しっかり共通点がある。
それは「堅苦しくない」こと、「ポップで軽やか」なことだ。さらにいえば、演奏家はもちろん、スタッフにもジャズのエキスパートが揃っているのに、「どうだ!」的な力こぶもない。ジャズの面白さ、楽しさ、コクの深さを、演奏・選曲・ジャケットの三拍子で気取らずに響かせる。
いわば、「超一流が提示したカジュアル」。過去数十年、ベツレヘムがいかにジャズ・ファンの裾野を広げてきたか、想像するまでもない。
サンプリングの素材になったり、スピリチュアルとかモーダルという言葉で語られるのは、これより後、60年代後半以降のジャズであろう。と考えると、現行の若手ジャズファンにとってベツレヘムは、いささか距離のある世界かもしれないとは思う。が、ジャズを好きになった以上、いつか通る道であるとは言い切っておきたい。
ベツレヘムが稼働した時代はまた、ミッド・センチュリー・カルチャーの黄金期でもあった。このレーベルが送り出した「なで肩のジャズ」は、イームズの椅子、ソール・バスのタイトル・デザイン、リーバイス501XXなどと並び称されても不思議ではない「時代のアイコン」であるはずだ。
いまや人生100年時代、あらゆる世代のジャズファンが「ああ、いいねえ」と“ジャズの聖地”ベツレヘムについて語り合える日は徐々に近づいている。
『ザ・コネクション』と並ぶ、円熟期ハワード・マギーの代表作。トランペット・プレイには一層のコクが加わり、トミー・フラナガン、ロン・カーターら当時の若手ミュージシャンと共に、「サウンド・オブ・ミュージック」等のナンバーを快調にプレイする。 (C)RS