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カペラ・デ・ラ・トーレが明かす、モンテヴェルディの作曲技法。カペラ・デ・ラ・トーレは、中世〜ルネサンス音楽を専門とするドイツのルネサンス楽器管楽アンサンブル。2005年にミュンヘン生まれのショーム奏者カタリーナ・ボイムルによって創設され、16世紀スペインの作曲家フランシスコ・デ・ラ・トーレの名前と、中世の吟遊詩人が塔から音楽を奏でた故事にちなむスペイン語の「デ・ラ・トーレ(塔の上から)」をかけて命名されました。実際に当時のニュルンベルクで活躍した音楽隊とほぼ同じ編成で、歴史的な演奏を実践する専門集団として高い評価を得ており、オーパス・クラシック、エコー・クラシック賞を受賞しています。 1600年頃のクラウディオ・モンテヴェルディほど、作曲の歴史にこれほど多様で永続的な影響を及ぼした作曲家は他にいませんでした。それ以来、バッソ・オスティナート(特に低音およびその上の和声進行を特定のリズムパターンとともに反復するオスティナート技法)や4つの下降音を持つラメント・バスなどの彼の豊富な音楽的アイデアは、後世のさまざまなインスピレーションの源となっています。カペラ・デ・ラ・トーレのこのニュー・アルバム『モンテヴェルディ:メモリーズ』は、モンテヴェルディの芸術的発展を中心に据えたものです。世俗的な『マドリガーレ集第8巻』(1638年)や、彼の人生の終わりに出版した神聖的な『倫理的・宗教的な森』(1641年)といった、作曲家自身が出版に当たって慎重に準備した楽譜をもとに、カペラ・デ・ラ・トーレは、彼のマントヴァでの宮廷音楽家としての20年間と、ヴェネツィアで協会のために作曲した約30年間の軌跡をたどります。『いかに幸いなことか』や『われ主に感謝せん』などの大規模なアンサンブルの作品は、『西風戻りて』『バッロの序奏』などの小規模なアンサンブルの作品と組み合わせて演奏されます。 このアルバムに収録された作品で特に中心的な役割を果たすのは「ウォーキングベース」(人が歩く程度のテンポで心地よいビートを効かせて、グン、グンと演奏を引っ張っていく)で、この要素は、やがて20世紀のジャズ、ブルース、ポップスにも重用されることになるのです。カペラ・デ・ラ・トーレは、モンテヴェルディの音楽の起源と様式を検証することで、その生涯を描き出しているのです。(輸入元情報)【収録情報】モンテヴェルディ:● マドリガーレ集 第8巻より『皇帝フェルディナント3世のためのバッロ』〜私の美しい音楽に SV.154:3● マドリガーレ集 第8巻より『皇帝フェルディナント3世のためのバッロ』〜バッロの序奏 SV 154:1● 倫理的・宗教的な森〜われ主に感謝せん III● 西風戻りて SV.251● マドリガーレ集 第7巻〜うるわしき自由よ SV.130● 美しいお嬢さん SV.235● 倫理的・宗教的な森〜神よ、真心をつくして SV.280● 聖母マリアの夕べの祈り〜聖なるマリアよ SV 206:11● われ主に感謝せん II SV.266● 主をほめ讃えよ SV.287● マドリガーレ集 第8巻〜ああ、私は傷つき倒れる SV.316● 情け知らずの女たちのバッロ SV.167● 金髪の髪よ、美しい宝 SV.143● 倫理的・宗教的な森〜誉れ高き殉教者たちをほめたたえ SV.277● 音楽の戯れ〜若い娘さん SV.241● いかに幸いなことか 主を畏れる人は SV.268 マーガレット・ハンター(ソプラノ) ヴィクトリア・ウィルソン(ソプラノ) ヤーロ・キルヒゲスナー(カウンターテナー) ルティン・ローガー(テノール) ホン・ミンスプ(テノール) ジュリアン・ポプケン(バス) カペラ・デ・ラ・トーレ(ルネサンス管楽器アンサンブル) カタリーナ・ボイムル(指揮) 録音時期:2021年10月11-13日 録音場所:ドレスデン、エマウス教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)Powered by HMV
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