アラゲイジアを離れて1年。エラゴンとサフィラは、アーンゴール山のふもとで、次世代のドラゴンライダーを育てるための新たな生活を始めていた。新世界のリーダーになったエラゴンには、問題が山積していたードワーフ、アーガル、エルフそれぞれと良好な関係を保つこと、食糧供給の交渉をすること、生まれ来るドラゴンのため強固な砦を築くこと…。サフィラから息抜きを勧められたエラゴンは、古きドラゴンの魂“エルドゥナリ”が収められた部屋で、はるか遠い町の映像を見せられる。それは、ある酒場にやってきたトルナックと名乗る旅人をめぐる物語だった。エラゴンは3つの物語を体験する。1つ目は旅人トルナックの話、2つ目は魔女アンジェラの話、3つ目はアーガルの娘とドラゴンの話。エラゴンは想像の冒険をとおして、新しい視野を広げていく。