パン屋さんには、こびとがすんでいます。ある日、パン屋のおやじさんにどなりつけられたこびとがきげんをそこねたため、パンのたねが、みんなハリネズミにかわってしまいました。さあ、たいへ!(「パン屋のこびととハリネズミ」)『イップとヤネケ』などで知られるオランダの国民的作家が書いた、みじかいおとぎ話のなかから、ふしぎなお話をあつめました。表題作のほか、ブーツをはいたら歩くのがとまらなくなってしまった「ヨリスとふしぎなブーツ」、女の子が、地下ふかくにすむこびとのおよめさんになってほしいと言われる「ハミングこびと」などを収録。国際アンデルセン賞受賞作家による、ちょっぴりふしぎでゆかいなお話!