〇24時間365日、客を呼び込み続ける〇大・中・小を使い分けて入店までの動線をつくる〇潜在的ニーズを掘り起こして購買意欲を高める〇売り込まないのに売上がアップする⁉ ……etc.従来の認識を大きく覆す、看板を活用した知られざるマーケティング戦略とは。「売上を伸ばしたい」「お客さんを増やしたい」「知名度を上げたい」--このような課題を解決する手段の一つが広告ですが、新聞やテレビはいまや高齢者向けの媒体となりつつあり、費用対効果は悪化しています。近年普及しているウェブ広告も、専門的知識やランニングコストが必要です。そこで活用したいのが、昔から誰もが知っている看板です。今まで看板はただ置かれるだけで、その価値は見向きもされてきませんでした。しかし実は、大きさ、デザイン、コピーにこだわることで集客・売上・認知向上ができる最強のマーケティングツールなのです。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーピーター・ドラッカーは、マーケティングの理想は「販売を不要にすること」であると言いました。つまり、営業マンが売り込みに走り回らなくても、商品やサービスが「自ずから売れるようにすること」が究極のマーケティングだということです。看板は、この「売り込まなくても自然に売れる状態」をつくり出すことができます。例えば、「ビール190円」「iPhoneの新機種あります」などと書いた立て看板は、「安く飲みたい」「今すぐ欲しい」といったニーズをもった人たちを呼び込みます。風に揺れるのぼり旗や点滅するデジタル看板を使うことにより、店の前を素通りしていた人たちに店の存在を周知し、幅広く集客することも可能です。繁華街のように、各店舗が出すきらびやかな看板が街の雰囲気を醸成し、街全体として多くの人を呼び込んでいるケースもあります。いずれの場合も「来てください」「買ってください」といった売り込みは不要です。看板は、誰に見てほしいか、何を伝えたいか、どんな客に来てほしいかによってその形はまったく異なります。本書では、誰もが知っている看板というマーケティングツールに着目し、看板の基本的な種類からデザイン、コピーワーク、設置後の効果測定まで、あらゆるノウハウを解説します。