2009年1月20日火曜日、世界が注視する中、バラク・フセイン・オバマ氏が第44代アメリカ合衆国大統領に就任しました。就任式の模様はインターネットをはじめとするさまざまなメディアを通じて、全世界に伝えられました。戦争と経済不況にあえぐアメリカ国民はもちろんのこと、その余波を受けた全世界の人々が、“change”と“hope”を高らかに掲げて登場した史上初の黒人系大統領に大きな期待を寄せました。この就任式での演説は、個々の文言に埋め込まれた比喩やアメリカの歴史に精通していないと理解できない内容を多く含んだもので、消化不良に終わった日本人も多いと思われます。本書は、そのような人たちのためのオバマ大統領就任演説「解説書」です。