〈近世「名物記」の嚆矢。ついに翻刻完成。全丁をカラー図版で紹介〉〈寸法・形状・釉調・付属品…、名物茶器を細部まで精密に描写、記述〉江戸時代中期に編纂された茶道具の名物記である『三冊名物記』は、茶道具の伝来・形状・寸法や付属品などの情報と彩色図が整理して掲載されており、今日でも充分に通用する内容を持っています。本書は同書写本のうち、資料価値が高い今日庵文庫本の全丁をカラー図版で掲載、その下に忠実に翻刻した原文を掲載し構成しています。また、原文にはない丁数(頁)や作品番号を付して、各茶器の掲載箇所が検索できるようにするなど、読者の理解の助けとなる工夫を施しています。