吹奏楽の愛好家たちの記憶に留めておいてほしい吹奏楽作品100曲を、世界の音楽家・演奏家たちの意見をもとに厳選。後世に末永く受け継がれゆく名曲の数々を、気鋭の作曲家・バンドディレクターの3人が、詳細な資料にもとづいて解説する。例えば、ホルストの《第2組曲》やヴォーン・ウィリアムズの《イギリス民謡組曲》では、その素材となった民謡を歌詞付きで掲載し、作品を立体的に俯瞰する。また作曲者自身の作品に対するコメントなども多数掲載。例えば、カレル・フサの《プラハ1968年のための音楽》では、作曲者が自身の解説をプログラムに掲載するように指示しているが、その日本語版の定訳がなかったのでそれを掲載した。さらにインターネット上にはない情報も多く盛り込み、吹奏楽の根幹に触れることのできる一冊となっている。第1章 吹奏楽の新約聖書(11曲)・吹奏楽のための第1組曲(ホルスト) ・イギリス民謡組曲(ヴォーン・ウィリアムズ)・ディオニュソスの祭り(F・シュミット)ほか第2章 20世紀・戦後の世界遺産(34曲)・アルメニアン・ダンス(A・リード)・朝鮮民謡の主題による変奏曲(チャンス)・イリュリア人の踊り(ウールフェンデン)ほか第3章 21世紀・そして未来遺産(19曲)・ブリュッセル・レクイエム(アッペルモント)・ディアギレフ・ダンス(ヘスケス)・ロム・アルメ(武装した人)変奏曲(マーシャル)ほか第4章 多彩な世界遺産(26曲)・ヒズ・オーナー(フィルモア)・葬送と勝利の大交響曲(ベルリオーズ)・管楽器のシンフォニーズ(ストラヴィンスキー)・組曲《善良な兵士シュヴェイク》(クルカ)ほか第5章 邦人作品の世界遺産(10曲)・交響曲第2番(保科洋)・三つのジャポニスム(真島俊夫)・吹奏楽のための《深層の祭》(三善晃)ほかアンケート資料 世界の音楽家に聞く 世界遺産曲