ハイドンの『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』四重唱と弦楽四重奏版の登場ハイドンの『十字架上のキリストの最後の7つの言葉』は、まず1786年にオーケストラ版が作られ、翌年出版社の依頼で弦楽四重奏版とピアノ独奏版へ編曲されました。その後1796年にドイツ語の歌詞が付けられオラトリオとなりました。このうち弦楽四重奏版は重要なレパートリーとなっていますが、管楽器の役割が省略されている感は否めません。 今回、ラ・シャペル・レナーヌと1781四重奏団のメンバー8名が四重唱と弦楽四重奏のための新しい版を試みています。原曲の管楽パートの問題や合唱ぬきのため、8名の音楽家は細部まで注意を払い、悲劇的なメッセージ性の一方、透明性を引き出すことに熱意を込めていて感動的。 ラ・シャペル・レナーヌはメンバーのテノール歌手ブノワ・アレが創立したアンサンブル。1781四重奏団は2019年デビューのフレッシュな団体。ハイドンが旺盛な弦楽四重奏創作を始めた年を名に冠し、古典派作品を中心にしています。第2ヴァイオリンが日本の依田幸司なのも注目です。(輸入元情報)【収録情報】● ハイドン:十字架上のキリストの最後の7つの言葉(声楽と弦楽四重奏版) ラ・シャペル・レナーヌ エレーヌ・ワルテル(ソプラノ) サロメ・アレ(メゾ・ソプラノ) ブノワ・アレ(テノール) ピエール=イヴ・クラ(バス・バリトン) 1781四重奏団 ギヨーム・ユムブレシュト(ヴァイオリン) 依田幸司(ヴァイオリン)、 サトリョ・アリョビモ・ユドマルトノ(ヴィオラ) ジェローム・ヴィダレル(チェロ) 録音時期:2022年4月20-22日 録音場所:サン=ジャン=サヴェルヌ、聖ジャン・バティスト教会 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション) ディジパック仕様Powered by HMV